▲ムモンアカシジミ1齢幼虫とその周りに集まるクロクサアリ(5月6日 青森県深浦町 PENTAX *ist DS,改造レンズ)
▲アリと幼虫は何らかのコミュニケーションをとっているようにも見えることがあるが、アリが口移しに餌を与える様子はない。(5月6日 青森県深浦町 PENTAX *ist DS,改造レンズ)
前回の観察(5月3日)から3日後の5月6日、再度同じ場所へムモンアカシジミの幼虫を見に行きました。
このカシワはいまだに芽吹いておらず、同じ木に産卵されていたウラジロミドリやハヤシミドリの卵はまだ孵化していません。そんな状態のカシワでムモンアカの1齢幼虫が何を食べているのか調べるべく、ルーペを持参しての観察を試みました。
現地で見つけた幼虫は5頭。1齢の後期まで成長している個体も見られました。
その5頭の幼虫を5時間にわたって観察したにも関わらず、クロクサアリから口移しで餌を受け取る様子は見られません。(アリに対して口器を近づけたり、口器を持ち上げたりと何らかのコミュニケーションをとるような行動は見られましたが、キマダラルリツバメのような餌物質の授受は無いようでした。)
どうやら、アリが餌を与えている可能性は低そうです。
▲何らかの糸状物質で(画像ではアリに隠れて見えないけれど)口器を動かすムモンアカシジミ1齢幼虫。(5月6日 青森県深浦町 PENTAX *ist DS,改造レンズ)
そんな中、何らかの糸状物質(菌類?クモの巣?)や地衣類に口器をつける様子が観察されました。
断定は出来ませんが、ルーペで見た限りにおいては口器を動かしているように見えました。
もしかしたら、こういったものを何でも構わずに食べて過ごしているのかもしれません。
そもそもムモンアカシジミの幼虫はかなりの広食性だと聞きますし、可能性は低くないかなと思います。
▲カイガラムシに口器をつけるムモンアカシジミ1齢幼虫とクロクサアリ。(5月6日 青森県深浦町 PENTAX *ist DS,105mm)
5時間の観察で全5頭のうち1頭が1度だけ、カイガラムシに近づいて数分間その分泌物を摂取しました。
しかし、5時間にもわたって5頭の幼虫を観察し続けたにも関わらずこの行動は1度しか見られなかったことを考えると、カイガラムシの分泌物がメインの摂取物となっているとは考えにくいのでは?と思います。
当然今回の観察では日中の行動しか見ていないわけで、夜間の行動が気になるところではありますけれど・・・。
※
つい先日、中学の頃から愛用していたPCがついに壊れ、起動しなくなりました。
そのPCは最近かなり動作がおかしくなっていたので新しいPCを注文していたのですが、新しいPCが届いた丁度その日に壊れてしまいました。
まだデータを移動させる前のことだったので、ぎりぎりアウトタイミング・・・。
しかし故障箇所を調べてみるとどうやらメモリーがショートしている様子。ハードディスク自体は無事だったので、本体からハードディスクを抜き取り急遽買ってきたハードディスクケースに入れ新しいPCと接続する事で事無きを得ました。
危ない、危ない・・・。
そういうわけで、Blogの更新も遅くなってしまいました。