過去の記事
2017 | 01 | 03 |
2016 | 01 | 03 | 04 | 05 | 07 | 09 | 10 | 11 |
2015 | 01 | 02 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 |
2014 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 12 |
2013 | 01 | 02 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 |
2012 | 01 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
ブログ内検索
 | 1 2 | 次のページ >>
1/2ページ 
Castalius rosimon
 クチ地区といえば、南ベトナム解放戦線(いわゆるベトコン)の有力拠点となった激戦地です。なかでもクチトンネルは、アメリカ軍を苦しめたゲリラ戦の基地として有名で、現在は多くの観光客が押し寄せる一大観光地と化しています。ベトナム最終日となった1月1日くらいは普通に観光しようということで、ヨドエさん、spaticaさんとともにクチトンネルへ向いました。
 65,000ドン(約400円)の入場料を支払ってゲートを抜けると、ゲリラ戦の舞台だっただけあって場内は鬱蒼としたジャングルです。被写体が少なくて悩まされた Damburi よりも蝶が多く、トンネル見物どころではありません。こっそり観光客の列を離れて林内に踏み込むと、木洩れ日を浴びながら産卵しているロシモンをみつけました。12月25日にTac Mai で撮影したときは、spaticaさんと一緒にかなりな時間ねばったにもかかわらず裏面しか見せてくれなかったロシモンが、このときは産卵の合間ごとに翅を開きます。光と影が交錯して撮影には難儀しましたが、翅表基部の青色がキラリと輝くロシモンはなかなか綺麗だなぁと思いました。



▲暗い林内で木洩れ日をあびるCastalius rosimon ♀ ―父撮影 2009年01月01日 Cu Chi, VIETNAM


▲産卵 ―父撮影 2009年01月01日 Cu Chi, VIETNAM


▲訪花 ―父撮影 2008年12月25日 Tac Mai, Dong Nai, VIETNAM
エリルスフタオルリシジミ Hypolycaena erylus
 バオロックからホーチミンへの帰途、「マダグィリゾート」という観光地に立ち寄りました。これでもかというくらい見事に整備された庭園ではありましたが、周囲の林内ではエルリスフタオルリシジミのメスが撮影できました。
 ちなみにこの蝶、ze_phはマレーシアで5年前2年前に撮影しています(ただし、マレーシアで撮ったエルリスはどちらもオス)。



▲エリルスフタオルリシジミ Hypolycaena erylus のメス―父撮影 2008年12月31日 Madagui, Dong Nai, VIETNAM


▲マタグィリゾート ―父撮影 2008年12月31日 Madagui, Dong Nai, VIETNAM
Horaga syrinx
 初めて軟化展翅をしたのは16歳の頃でした。このとき展翅したのは、渋谷の志賀昆虫普及社から購入した「台湾産豪華シジミセット」なるもので、フォルスターミドリシジミEuaspa forsteriなどが入った当時としては本当に豪華な内容でした。この中に、尾状突起が3本もある奇異な蝶・ララサンミツオシジミHoraga rarasanaが入っていて、緊張しながら熱湯注射したことを覚えています。
 あれから35年。初めて生きたミツオシジミの仲間Horagaに出会うことができました。ファブロニアと同様、運良く目の前の茶畑に舞い降りてくれたHoraga syrinx。お茶の葉が繁ってうるさいのが気になりましたが、贅沢は言っていられません。3本の尾状突起に35年前の思い出を重ねながら、静かに シャッターをきりました。


▲ミツオシジミの仲間Horaga syrinxのメス ―父撮影 2008年12月30日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM
Sinthusa chandrana
 現地でこの蝶をみつけたとき、てっきり八重山諸島でお馴染みのオナガウラナミシジミの仲間Catochrysopsだと思いました。「いやぁ、ベトナムまで来てオナガウラナミなんて、撮る気がしないなぁ・・」なんて言いながら一応撮影。ピントを合わせながら、オナガウラナミの仲間にしては前翅がごついなぁと思いはしたものの、こんな種もあるのだろうと勝手に解釈。そのまま調べ直そうともしませんでした。
 ところが帰国後、息子のze_phへ画像を見せたところ、なんと台湾から知られるクヤニヤシジミ Sinthusa kuyaniana の近縁種 S. chandranaであることを指摘されました。オナガウラナミはヒメシジミ亜科、クヤニヤはミドリシジミ亜科なので、恥ずかしながら亜科レベルで誤認していたことになります。ここでze_phが、鬼の首とったかのように喜んだことは言うまでもありません。私の惨敗です。


Sinthusa chandrana ―父撮影 2008年12月29日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM


Araotes lapithis。この蝶が属するAraotesも、クヤニヤシジミ属Sinthusaに近縁。 ―父撮影 2008年12月25日 Tac Mai, Dong Nai, VIETNAM
Zeltus amasa
 川面の灌木から舞い降りたZeltus amasa。白くて長い尾状突起が風になびく姿を見ていると、ある種のハゴロモ類を連想してしまいます。それにしても、撮影しかしないのがもったいないくらい個性的な蝶ですね。150mmマクロのおかけで運良く撮影はできたものの、飛び去ってゆくamasaを見送る心境は複雑でした。



Zeltus amasa ―父撮影 2008年12月31日 Madagui, Dong Nai, VIETNAM
 | 1 2 | 次のページ >>
最近更新されたリンクブログ >>全て表示
虫つれづれ@対馬v2 ― ヤブキリ(キュウシュウヤマヤブキリ対馬個体群)
ありんこ日記 AntRoom ― 食べれなかった巨大ホルストガエル
蝶の観察記録-十勝蝶改め相模蝶の観察記録 ― アカボシゴマダラ越冬幼虫
ふしあな日記 ― 手すりを覗いてみるなど
活動日記 ― 新年のご挨拶
世界のブナの森 ― チャノキの花
蝶の玉手箱 ― アカタテハの羽化
北のフィールドノート ― カマキリが・をくうの・に当てはまるのは
小畔川日記 ― 小畔川便り(アゲハの吸水-19(2022/9/10.11))
鳥蝶ビデスコ ― オジロトウネン
投稿者
ze_ph(記事数:1183
Celastrina(記事数:19
その他
総アクセス数
今日:今日のアクセス数 昨日:昨日のアクセス数