過去の記事
2017 | 01 | 03 |
2016 | 01 | 03 | 04 | 05 | 07 | 09 | 10 | 11 |
2015 | 01 | 02 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 |
2014 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 12 |
2013 | 01 | 02 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 |
2012 | 01 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
ブログ内検索
<< 前の記事 | | 次の記事 >>
コテングコウモリの昼間行動

▲コテングコウモリ♂。コウモリの昼間行動の正式な記録は、日本ではまだ無いらしい。(5月5日 青森県黒石市 PENTAX *ist DS2,14mm)


▲同一個体(5月5日 青森県黒石市 PENTAX *ist DS2,14mm)


▲同一個体。アブの1種を捕らえたところ。(5月5日 青森県黒石市 PENTAX *ist DS2,14mm)


▲同一個体。こうして地面に着地してから昆虫を捕えていた。父撮影。(5月5日 青森県黒石市 PENTAX *ist DS,105mm)

コウモリを専門で調べている方に確認をとってからブログに掲載したかったため、出すのが少し遅くなってしまいました。(そういうわけで、ちょうど1週間前の写真です。)
これは、コテングコウモリという小型のコウモリなのだそうで、羽をたたんだ時の大きさはハムスター程度。
昼間蝶を探して歩いている最中に、パタパタと飛んでは地面にとまり、を繰り返しているこのコウモリを父が見つけました。
最初飛んでるのを見た時はまさかコウモリだなんて想像もつかず、アリスイか何か(アリスイも実物は見たことないから、どんなふうに飛ぶのかは知らないけれど)かと思いました。
勿論コウモリは専門外ですが、昼間に飛ぶコウモリなんておかしい!というで、2時間以上追いかけ続け、写真だけは丁寧に沢山撮っておきました。
後日、専門家の方に写真を見せて尋ねてみたところ・・・

最近世界的にコウモリの昼間活動が問題視されているけれど、日本では正式な記録がまだない。
また、コテングコウモリは空中で昆虫を捕えるのではなく地面で捕えている可能性も高いという話はあったけれど、それも正式な目撃例は皆無。
とても貴重な記録になるから、哺乳類学会への発表を。

・・・とのことでした。
どうやら、随分と凄いものを見てしまったようです。
Commented by OIKAWA at 2007/05/14 06:42
これは、すごいものを目撃されましたね。コウモリは、大体夜行動するので被写体としては、少し面白くないのですが、このように昼間活動してくれると嬉しいですね。
Commented by 蝶山人 at 2007/05/14 11:25
 アマゾン河流域では吸血コウモリによる狂犬病は有名ですが、実は米国内発症の狂犬病は全てEBLV-2(European bat lissa virus)というコウモリ由来狂犬病で、米国CDCのウェブサイトに以下を含めて多数の記述があります。
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm5302a4.htm
1999年から2000年の間に米国では総計32例の人狂犬病患者が報告され、うち24例(75%)がコウモリ関連狂犬病ウイルスである。患者のうち22例(92%)は明らかなコウモリ咬傷の既往があるが、これは必ずしも典型的なコウモリ咬傷が発生していることを示すものではない(つまり明らかな咬傷のない例もある)。むしろこうした既往歴は発症や症例追跡調査中には不明である(発症時には解明されていない)。
During 1990--2000, a total of 24 (75%) of 32 U.S. human rabies cases were caused by bat-associated rabies virus variants. In 22 (92%) of these cases, no documentation of a bite existed; however, this does not mean that a typical bite exposure did not take place. Instead, such a history was not uncovered during presentation or case investigation.
 日本が狂犬病根絶地域であっても注意が必要だと思います。
 またタイ、バングラデッィシュのNipahウィルス、オーストラリアのHendraウィルスの例もあり、コウモリの唾液飛沫からの感染が洞窟内で確認されていることからも、通常のヒト居住環境から隔絶されたNicheの未知のウィルス保有の可能性は常に考慮すべきと考えます。
Commented by 虫林 at 2007/05/14 12:22
昼間に飛翔するコウモリ?----見たことがありません。
日本での正式な記録が無いとすると、これが第1件目になるのですね。
さらに、文章を拝見すると、摂食までしていたということですから、この
記録はさらに意義あるものと思います。
小生はコウモリについてあまり知識が無いのですが、コテングコウモリ
そのものの行動は、通常、夜間なのでしょうか?
もし、そうだとすれば、昼間に飛ぶ理由はどういうことなのかな?
目は見えてるのかな?
興味はつきませんね。

↓のトラフシジミ開翅、出遅れましたが綺麗ですね。小生もこのように
撮影したかったのですが、角度がうまくいきませんでした。
Commented by ゆうざん at 2007/05/14 18:08
素晴らしい。私なら、2時間かけてもこれだけの写真を撮れるとは思えないです。
コウモリの昼行動は、何度か目撃したことがあります。種類はわかりませんが、真っ昼間に川の上を飛び回っているコウモリを見つけ、しばらく見ていたら、どうも水を飲んでいるみたいだったというものでした。
Commented by おーやぎ at 2007/05/14 20:24
ゆうざんさんと同感。「真っ昼間に川の上を飛び回っているコウモリを見つけ、」というところまで同じです。が、私の場合、カメラを取り出したら見えなくなってしまいました。雰囲気的にモモジロコウモリかなと今でもそこを通るたびに気をつけていますが見ようと思って見られるものではないです。zephさんたちは2時間もすごいです。すばらしいです。
Commented by spatica at 2007/05/14 20:52
これは本当にスゴイですね。ze_phさんの強運と、そのチャンスをものにする技術があったからこそ撮影できた写真ではないでしょうか。
コテングコウモリは一度材から割り出したことがありますが、昼間の行動は見たことがないですね。昼間に行動しているのを見たことがあるのはアブラコウモリ?と、ヤマコウモリ?ぐらいです。後者はかなり大型で、飛んでいるときにはヒヨドリよりも大きく感じたのを覚えています。
Commented by maeda at 2007/05/14 21:05
何がすごいか?
それは主たる趣味の対象ではない生き物に、おもしろさを見いだして2時間も追っかけ回せる遊び心です。
そこからいろいろ見つかるようです。
Commented by ze_ph at 2007/05/15 16:22
OIKAWAさん
お久しぶりです。
暗い所のコウモリ、よく近所でも見かけますが写真を撮れる気がしません(苦笑)
日中飛ぶコウモリは、飛ぶ速さも高さも蝶と大して変わらないし、大きさに限っては蝶よりもずっと大きいので、飛翔写真も簡単でした。(蝶相手にしている感覚では大きすぎて画面からはみ出してしまいましたけれど・・・)
Commented by ze_ph at 2007/05/15 16:25
蝶山人さん
それは知りませんでした。
とりあえず、噛まれていないので大丈夫です(当然)
強いて言うなら、撮影中にカメラやレフ板をコウモリにぶつけてしまったりはしましたけれど・・・。(相手からぶつかってきたので不可抗力です。)
Commented by ze_ph at 2007/05/15 16:33
虫林さん
実はちゃんと文章になった記録がないわけではないのですが、コウモリの同定もできていない上、数分で見失ってしまっている記録が1件あるだけなのだそうです。(ということを、先程知りました。)
コテングコウモリそのものの生態ですが、僕はあまり詳しくないのでお答えできません(苦笑)
ただ、そもそもコウモリは夜行性な上に小さいので人目につきにくく、生態はあまり良く分っていないものが多いのだそうです。
コテングコウモリも、地面に置いたトラップで得られることから、地面を歩いて昆虫を捕まえている可能性があるのではないかとは言われていたそうですが、確認例はないそうです。
素人の勝手な憶測ですが、このコウモリが昼間に行動したのは、ただ単に空腹に耐え切れなかったからではないかと思います。常に日中活動しているのなら、もっと人目についても良いような気がします。
Commented by ze_ph at 2007/05/15 16:38
ゆうざんさん
その目撃記録もおそらく貴重なものなのだと思います。
先程、専門家の方から送付されてきたコウモリの昼間行動についての記録を読んだ(といっても英文だったので適当な飛ばし読みですけれど)のですが、その記録も種名は特定できておらず、飛んでいくコウモリの影が写った写真が添えられているだけでした。
Commented by ze_ph at 2007/05/15 16:50
おーやぎさん
同定はおーやぎさんの先輩のM山さんにお願いしました。
昼間行動しているコウモリを見つけるのは、コウモリの専門家より、日中山を歩いている虫屋や鳥屋さんたちなのかもしれませんね。
Commented by ze_ph at 2007/05/15 16:50
spaticaさん
それらのコウモリの目撃記録も、専門家の方に言わせれば発表ものなのかもしれません。(僕にはよく分らないのですけれど。)
それにしても、この記事についたコメントを読んでいて思ったのが、やっぱり虫屋さんたちは昼間のコウモリ見てるんだな・・・ってことです。
Commented by ze_ph at 2007/05/15 16:52
maedaさん
親子そろってモノ好きなもので・・・(苦笑)
ホントは魚の写真なんかにも手を出してみたいのですが、機材が違いすぎて手を出せません。
Commented by mukodono at 2011/03/14 20:23
昨日、西宮市笠屋町にて撮影致しました。
これもコテングコウモリでしょうか?
Commented by chiang mai bird at 2011/11/17 13:27
タイからです。
先日、チェンマイ県のドイインタノン国立公園に鳥見に行ったとき、幸いにも林間を蝶のようにヒラヒラと飛んでいるコウモリを見つけました。
立ち木や枝につかまって、蟻のような小さな虫を舐め捕っている写真が撮れましたが、コウモリの文献が少なく名前の検索に苦労しました。
コウモリの種名の検索中に、このサイトに幸運にも当たりました。

やはり昼間に行動するコウモリが日本にもいたのですね。
それにしても良い写真です。

因みにチェンマイのコウモリは Least Woolly Batでした。
コメントする
*は必須項目です。







<< 前の記事 | | 次の記事 >>
最近更新されたリンクブログ >>全て表示
虫つれづれ@対馬v2 ― ホシチャバネセセリ
活動日記 ― オオイチモンジ
ありんこ日記 AntRoom ― 巨大なサスライアリのオス
ふしあな日記 ― 6月某日、某所(その4)
蝶の観察記録-十勝蝶改め相模蝶の観察記録 ― クロマダラソテツシジミ
世界のブナの森 ― アメリカのオオミズアオ
蝶の玉手箱 ― アカタテハの羽化
北のフィールドノート ― カマキリが・をくうの・に当てはまるのは
小畔川日記 ― 小畔川便り(アゲハの吸水-19(2022/9/10.11))
鳥蝶ビデスコ ― オジロトウネン
投稿者
ze_ph(記事数:1183
Celastrina(記事数:19
その他
総アクセス数
今日:今日のアクセス数 昨日:昨日のアクセス数