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ウスバフユシャク
 10日ぶりに夜の弘前公園へ行ってみた。10日前に沢山いたオオナミフユナミシャクはもう目立たなくなっていて、その代り沢山いたのがウスバフユシャク類。そろそろフユシャクシーズンも後半といったところだろうか。
 さて、今回は写真のようなウスバフユシャク類を見かけた。ウスバフユシャクの仲間(Inurois属)には、ホントにこれ別種なの?と言いたくなるくらい紛らわしい種がいくつもあるからよく分からないのだけれど、多分ヤマウスバフユシャクじゃないかなと思う。関東・中部地方あたりではかなりの標高の高いところにしかいない種らしいけれど、青森くらいになると低地でも生息するのかもしれない。無論、僕の同定が間違っているだけの可能性も十二分にあると思うけれど・・・。

2/14追記:やっぱりヤマウスバじゃないような・・・Inuroisの同定は全部見直す必要がありそう


Inurois sp. ―2008年11月23日 青森県弘前市 弘前公園
エノキタケ
 今日は梵珠山のブナ林を歩いてみることにした。例によって、面白いフユシャク(特にヒメクロオビフユナミシャク)が見つかるのを期待したけれど、やっぱりそう簡単にはいかない。よく見かけるフユナミシャクの仲間(オオナミフユナミシャクかコナミフユナミシャク)のオスを数頭見ただけで、他は全くだった。


▲エノキタケ ―2008年11月16日 青森県青森市 梵珠山


▲ムツセモンササキリモドキ ―2008年11月16日 青森県青森市 梵珠山


▲オオナミフユナミシャク(あるいはコナミフユナミシャク)のオス ―2008年11月16日 青森県青森市 梵珠山
クロオビフユナミシャク
 なにか変わったフユシャクが見つかることを期待して、屏風山のカシワ林へ行ってみた。ゼフィルスでいうところの、キタアカ、ハヤシ、ウラジロに相応するカシワ食いの特殊なフユシャクがいても良いような気がする。
 しかし現実はそんなに甘くはないようで、結局見つけることが出来たのは、クロオビフユナミシャク、クロスジフユエダシャク、ウスオビフユエダシャクの3種だけ。普段通っているフィールドと大差ない顔ぶれで、ちょっと残念だった。ただ、クロオビを確実に見られるポイントは今まで把握できていなかったから、それは今回の収獲。とはいえ、1頭くらいメスも見つけたかったな・・・。クロオビのメスは翅が大きくてカッコいいのだ。(でも飛べない)


▲夕日に照らされるクロオビフユナミシャクのオス ―2008年11月15日 青森県つがる市


▲ウスオビフユエダシャクのオス ―2008年11月15日 青森県つがる市
ムツセモンササキリモドキ
 先週末フユシャクのメスを探している途中、ムツセモンササキリモドキのメスが偶然1頭見つかった。小さな(20mm前後)キリギリス科の昆虫で、割と珍しいらしい。この種を初めて見たのは、たしか小学校低学年の頃、家族で十和田湖へ遊びに行った時だったと思う。見覚えのない小さなバッタがいる!と思って父に知らせたら、それがムツセモンササキリモドキだった。そのとき採集したのが秋田県初記録だったとかで、当時とても喜んだ覚えがある。今になってみると、ササキリモドキみたいなマイナーな分類群の県初記録なんて全く大したことじゃないと思うのだけれど、そんなことを考えてしまう今よりも、あの頃の方が純粋に虫を楽しめていたような気がする。


▲ムツセモンササキリモドキのメス ―2008年11月09日 青森県弘前市 岩木山


▲口器がささったままのセミの頭部。前にも同じような状況を見ているけれど、なんとも不思議。 ―2008年11月09日 青森県弘前市 岩木山


▲岩木山の麓。場所によっては雪が積もり始めている。 ―2008年11月09日 青森県弘前市 岩木山
弘前公園のフユシャク
 また今夜も弘前公園でフユシャクを探してきた。平日にも関わらずこれで3夜連続フユシャク探しに繰り出したことになる。(ついでにいうと、1日はさんだその前にも2日連続でフユシャク探しをしていたから、今週はまさにフユシャク尽くめ。)正直そろそろしんどいと思う気持ちもあったけれど、全身白緑色をした綺麗なイチモジフユナミシャク♀が見られるかも知れないと思うと、じっとしていられなかった。


▲ライトアップされた弘前城の傍でフユナミシャクの仲間が交尾していた。オオナミフユナミシャクだろうか。 ―2008年11月13日 青森県弘前市 弘前公園




▲イチモジフユナミシャク ―2008年11月13日 青森県弘前市 弘前公園(交尾は野外撮影、メスだけの写真2枚は屋内撮影)


▲カバエダシャクのオス。いわゆるフユシャクではないけれど、晩秋性のシャクガらしい。 ―2008年11月13日 青森県弘前市 弘前公園
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