カシワスカシバを求めて深浦のクリ園を歩いていると、アザミに訪花するアサギマダラの姿が目に入った。(本命のカシワスカシバは気配すら無かったけど。)そろそろシーズンは終わろうとしているのに、アサギマダラを見るのは今年初めて。ついでに言うと、撮影したのは数年ぶりだと思う。青森でも狙って歩けば見られないチョウではないけれど、他の多くの地域では普通種なのだと思うと、まして何百頭採集してマーキングしました―なんて話を聞くと、一日中それだけのために走り回ってやっと数頭見られるかどうかというのでは割に合わないような気がして、あまり探す気になれない。
でもこんなことを言っていながら、本当は凄く思い入れのある大好きなチョウだったりもするから、虫屋心とはフクザツなものだと思う。ファインダーを覗いているだけでドキドキできるチョウは、他にあまり思い当たらない。
▲アサギマダラのオス ―2008年10月13日 青森県深浦町
昨年末にマレーシアで撮影したカバシタアゲハの画像もついでに並べてみる。そういえば、アサギマダラは枯れ枝に好んでとまる傾向があるけれど、カバシタアゲハもそうだった。
▲アサギマダラに擬態したカバシタアゲハのオス。昨年末、マレーシアにて。翅表の写った画像は
こちら。 ―2007年12月26日 Mt.Jasar, Malaysia