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Zeltus amasa
 川面の灌木から舞い降りたZeltus amasa。白くて長い尾状突起が風になびく姿を見ていると、ある種のハゴロモ類を連想してしまいます。それにしても、撮影しかしないのがもったいないくらい個性的な蝶ですね。150mmマクロのおかけで運良く撮影はできたものの、飛び去ってゆくamasaを見送る心境は複雑でした。



Zeltus amasa ―父撮影 2008年12月31日 Madagui, Dong Nai, VIETNAM
Spindasis syama
 今回はもう1種のSpindasisであるS. syamaを紹介します。この種は後翅基部にある3つの黒点が分離するするため(S. lohitaは分離しない)、日本のキマダラルリツバメS. takanonisとそっくりな感じがします。かの白水先生でさえ、syamaとtakanonisは同種じゃないのかとおっしゃっていたことが、昔はあったといいます。その後、幼虫の食性が全く異なることが判明。Takanonisはシリアゲアリが吐き出す物質を食べて育つ特殊な存在なのに対し、syamaはシリアゲアリの巣を隠れ家としつつも植物食のみで成長することが確認されています。
 S.syamaの活動時間は夕刻で、シリアゲアリがたかった新芽の赤い灌木やコーヒーノキの周りを活発に飛翔します。前回のlohitaが昼過ぎに活動していたところを見ると、活動時間帯を住み分けているのかもしれません。


▲午前中にみつけたシャマキマダラルリツバメ S. syamaのオス。とまっているのはコーヒーノキ。 ―父撮影 2008年12月26日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM


▲夕刻ディスプレイをしていたシャマキマダラルリツバメ S. syamaのオス。赤い新芽にはシリアゲアリがたかっていた。黒条が茶色味を帯びたタイプ。 ―父撮影 2008年12月26日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM


▲黒条が暗紫色を帯びたタイプのオス ―父撮影 2008年12月26日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM


▲シャマキマダラルリツバメ S. syamaのメス。 ―父撮影 2008年12月26日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM
Spindasis lohita
 こんばんは Celastrinaです。
 好蟻性シジミチョウに関心を抱く者として、ぜひとも撮影したかったのがベトナムのSpindasis(キマダラルリツバメの仲間)でした。日本鱗翅学会の会誌「やどりが」に掲載された「南ベトナムの蝶相(4)」(宮崎ほか,2006)によると、今回訪れたDamburi(標高約900m)からはS. lohitaS. syamaの2種が記録されていて、前者は稀種、後者は普通種とのこと。
 確かに同地では、2種のSpindasisが撮影できました。まず今回は、S. lohitaと思われる画像を掲載します。ここで、「S. lohitaと思われる」としたのは、腹部や頭部に赤色鱗がのっている点や、黒帯が茶色味を帯びる点、雌雄の裏面地色に変異がある点など、昨年マレーシアで撮影したS. lohitaとは大きく異なっていたからです。後翅裏面基部にある黒点列が融合しているのでS. syamaでないことは確実なのですが、はたしてS. lohitaでよいのか、それとも同地では未記録の近似種S. seligaなのか・・・・サイズもマレーシアのlohitaよりはるかに大型ですが、ここではロヒタキマダラルリツバメとして掲載しておきます。


▲ロヒタキマダラルリツバメ S. lohitaと思われる種のオス。青紫光沢は日本のキマダラルリツバメ同様だが、はるかに大型。頭部と腹部の赤色鱗が印象的。 ―父撮影 2008年12月27日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM


▲ロヒタキマダラルリツバメ S. lohitaと思われる種のメス。頭部や腹部ばかりか、前翅の基部にまで赤色鱗がのっている。 ―父撮影 2008年12月27日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM


▲GX200で撮影した交尾(左♂、右♀) 。乾燥の影響で背景の木々が茶色っぽい。 ―父撮影 2008年12月27日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM


▲交尾(左♂、右♀)。 このペアは雌雄が同色。 ―父撮影 2008年12月28日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM


▲交尾(左♂、右♀) 。ちなみに3枚の交尾写真は全て異なるペア。 ―父撮影 2008年12月28日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM



▲ディスプレイは炎天下だというのに12時半頃から観察された。 ―父撮影 2008年12月28日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM
Neocheritra fabronia
 「ベトナムへ行ってきた本人が書いた方がいい」とze_phに言われ、それもそうだということで今日からベトナムの記事はCelastrinaが担当します。

 今回のベトナムで最も撮影に力を入れた蝶は年始の挨拶ページに1枚だけ掲げたキララシジミなのですが、この仲間は複数種あるうえに画像が多すぎてまだ整理がつきません。このためキララ類の本格的な紹介は後日あらためることをお約束して、今回はファブロニア。
 この個体、樹上から茶畑へ舞い降りるところに偶然遭遇したのですが、真珠光沢を帯びた白い地色とすらりと伸びた尾状突起、その基部に青色斑まで散りばめた上品な姿に思わず唸ってしまいました。その印象は白いアオザイ。そう、ベトナムの民族衣装として有名な、あのアオザイです。このため種名のファブロニアと呼ぶよりも、「アオザイシジミ」と勝手に名づけたことは言うまでもありません。


Neocheritra fabronia ―父撮影 2008年12月27日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM
謹賀新年
 新年明けましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願い申し上げます。

 本日父がベトナムから帰国しました。次回からはしばらくベトナムでの写真が続く予定です。


▲エリキノイデスキララシジミ♂ Poritia erycinoides ―父撮影 2008年12月27日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM
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