同定に困って、今まで掲載できなかったシジミチョウ。結局、イナズマチョウほか、さまざまなチョウの同定でお世話になったサイトウさんにまたお世話になってしまいました。サイトウさん、いつも本当にどうもありがとうございます。
ちなみにこのシジミチョウ、翅表は紫色に光ります。それから、近い仲間なのかどうかまでは知らないのですが、これと似たような、
驚くほど尾状突起の長いシジミチョウもぽつぽつ見かけました。そっちの方は、高いところばかり飛んでいて、今回は撮影できなかったのですが・・・
ところで、話は全く変わるのですが、今はエルタテハの学名に
Nymphalis vaualbumを使わず、
N. l-albumを用いるのですね。先日、標準図鑑を眺めていて、覚えていた学名と違っていたので驚きました。
どうして変わったのか気になった(記載年は
vaualbumの方が古く、無効名とされる理由が思い当たらなかった)ので調べてみたところ、どうやら記載文(?)が記載文としての要件をみたしていないらしく、
vaualbumが無記載名として扱われたことが原因のようでした。
シータテハの学名はC(
c-album=白いC)なのに、エルタテハの学名はV(
vaualbum=白いV)だなんて、ややこしいし、和名に矛盾するじゃないか!と思ったものですが、今度は和名と整合性のとれた学名になったのですね。
▲エリルスフタオルリシジミ
Hypolycaena erylus (2007年12月27日 Kinta Highland, Malaysia RICOH Caplio R7)
▲サイトウフタオルリシジミ
Hypolycaena othona (2007年12月27日 Kinta Highland, Malaysia Olympus E-330, 14-54mm)
▲ド派手なカミキリムシの仲間。父撮影。 (2007年12月29日 Kinta Highland, Malaysia PENTAX *ist DS, 105mm)
▲ヒラタシデムシの仲間。翅の色こそ全く違うが、日本のクロボシヒラタシデムシあたりに結構似ている。父撮影。 (2007年12月28日 Kinta Highland, Malaysia PENTAX *ist DS, 105mm)