過去の記事
2017 | 01 | 03 |
2016 | 01 | 03 | 04 | 05 | 07 | 09 | 10 | 11 |
2015 | 01 | 02 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 |
2014 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 12 |
2013 | 01 | 02 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 |
2012 | 01 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
ブログ内検索
<< 前のページ | ... 89 90 91 92 93 94 95 ... | 次のページ >>
キマダラセセリの一種
 キマダラセセリの仲間(Potanthus)は、東南アジアでもよく目にします。しかし、似たり寄ったりの種類がいくつもあって、ひどく難解。日本ではキマダラセセリ1種だけなので同定に困らないのですが、東南アジアのものは図鑑を見てもさっぱりです。


Potanthus sp. ― 2009年12月28日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM
Ticherra acte
 まだ東南アジアに行ったことがない頃、図鑑を見て、尾状突起の長いシジミチョウに憧れていました。しかし現地では、普通種の中にも尾の長いものがいて、案外簡単に見ることができます。今回は時期のせいか見なかったのですが、Zeltus amasa なんかは尾の長い普通種の典型例。もちろん、それとは逆に、ファブロニアニベアのような珍品もいます。
 さて、この Ticherra acte も、Dambriでは比較的よく見られる種類です。しかし、オスは活動空間が違うのかあまり目立たず、林縁に下りてきたのはほとんどがメスでした。


Ticherra acte ♀ ― 2009年12月26日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM


Ticherra acte ♀ ― 2009年12月26日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM 父撮影

 この種は雌雄異型。オスとメスでは、だいぶイメージが違います。最初野外で見たときは別種かと思いました。




Ticherra acte ♂ ― 2009年12月28日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM
カレハバッタの幼虫
 カレハバッタは、Tac Maiで一度、それからGung Reで一度見つけました。しかし、いずれも小さな幼虫で今一つ。成虫の時期ではなかったのかなあ。ちなみに、成虫は体高が高く、ハダカハオコゼを思わせるような姿。写真でしか見たことないけど。


2009年12月30日 Gung Re, Di Linh, Lam Dong, VIETNAM
Horaga onyx
 ミツオシジミと呼ばれる Horaga 属の樹上性シジミです。日本に近縁種はいません。和名の由来になっている3対の尾状突起が特徴的。そもそも、尾状突起が3対もあったら、(触角に似せて肛角部を頭に見せかけるという)その役割を成さないのではないかと思うのですが、そんな矛盾をはらむ形態にも魅力を感じます。
 去年、父はこの H. syrinx のメスを1頭撮影してきているのですが、今年もこのオス1頭だけ。9時半過ぎに木の上で占有し、他の樹上性シジミと争い飛んでいたようです。


Horaga onyx ♀ ― 2009年12月27日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM 父撮影

[3月2日追記:当初、Horaga syrinx のオスとしていましたが、斉藤さんからご指摘をいただき、Horaga onyx のメスに訂正しました。]
エリキノイデスキララシジミ
 今回一番の目的が、キララシジミ類の撮影でした。この仲間は、その和名の通り、キラキラと輝く美麗種揃い。その上、幼生期は未だ全くの謎で、神秘的な魅力も併せ持っています。とても人気の高い分類群です。
 さて、この地域でよく見られるキララシジミは、エリキノイデスPoritia erycinoides とヒューイットソニィ P. hewitsoni の2種。エリキノイデスは、ヒューイットソニィの占有行動が収束すると飛び始め、9〜10時頃、盛んに占有します。


エリキノイデスキララシジミ♂ Poritia erycinoides ― 2009年12月25日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM


2009年12月29日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM


2009年12月29日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM

 配偶行動が行われるのも同じ時間帯。林縁で交尾するペアが2組見られました。


交尾 ― 2009年12月27日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM 父撮影


2009年12月29日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM
<< 前のページ | ... 89 90 91 92 93 94 95 ... | 次のページ >>
最近更新されたリンクブログ >>全て表示
虫つれづれ@対馬v2 ― チョウセンケナガニイニイ 橙色型
活動日記 ― オオイチモンジ
ありんこ日記 AntRoom ― 巨大なサスライアリのオス
ふしあな日記 ― 6月某日、某所(その4)
蝶の観察記録-十勝蝶改め相模蝶の観察記録 ― クロマダラソテツシジミ
世界のブナの森 ― アメリカのオオミズアオ
蝶の玉手箱 ― アカタテハの羽化
北のフィールドノート ― カマキリが・をくうの・に当てはまるのは
小畔川日記 ― 小畔川便り(アゲハの吸水-19(2022/9/10.11))
鳥蝶ビデスコ ― オジロトウネン
投稿者
ze_ph(記事数:1183
Celastrina(記事数:19
その他
総アクセス数
今日:今日のアクセス数 昨日:昨日のアクセス数