現地でこの蝶をみつけたとき、てっきり八重山諸島でお馴染みのオナガウラナミシジミの仲間
Catochrysopsだと思いました。「いやぁ、ベトナムまで来てオナガウラナミなんて、撮る気がしないなぁ・・」なんて言いながら一応撮影。ピントを合わせながら、オナガウラナミの仲間にしては前翅がごついなぁと思いはしたものの、こんな種もあるのだろうと勝手に解釈。そのまま調べ直そうともしませんでした。
ところが帰国後、息子のze_phへ画像を見せたところ、なんと台湾から知られるクヤニヤシジミ
Sinthusa kuyaniana の近縁種
S. chandranaであることを指摘されました。オナガウラナミはヒメシジミ亜科、クヤニヤはミドリシジミ亜科なので、恥ずかしながら亜科レベルで誤認していたことになります。ここでze_phが、鬼の首とったかのように喜んだことは言うまでもありません。私の惨敗です。
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Sinthusa chandrana ―父撮影 2008年12月29日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM
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Araotes lapithis。この蝶が属する
Araotesも、クヤニヤシジミ属
Sinthusaに近縁。 ―父撮影 2008年12月25日 Tac Mai, Dong Nai, VIETNAM
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ゆうざん at 2009/01/15 23:52
遅くなりましたが,新年明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。
結局,年末は仕事が詰まって旅行どころでは無くなってました。次回はどうにかしたいものです。南国のシジミチョウは綺麗でいいですねー。こういうのを見ていると,益々行きたくなってしまいます。
仕事でも何気なく採集していて,いざ持ち帰って同定してみると絶滅危惧種だったとかありますので,やっぱり「とりあえず」で確保することは重要ですね。それにしても,Zephさんの喜ぶ顔が目に浮かぶようです(笑)。
ゆうざんさん
あくまで撮影優先で活動していたので、とりあえずの確保さえしていません。でも、今回のクヤニアの仲間や、次回のミツオシジミの仲間は翅表もすこぶるきれいなので、これらを「確保」せずに帰国したことを少しだけ悔いています。
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