クチ地区といえば、南ベトナム解放戦線(いわゆるベトコン)の有力拠点となった激戦地です。なかでも
クチトンネルは、アメリカ軍を苦しめたゲリラ戦の基地として有名で、現在は多くの観光客が押し寄せる一大観光地と化しています。ベトナム最終日となった1月1日くらいは普通に観光しようということで、ヨドエさん、spaticaさんとともにクチトンネルへ向いました。
65,000ドン(約400円)の入場料を支払ってゲートを抜けると、ゲリラ戦の舞台だっただけあって場内は鬱蒼としたジャングルです。被写体が少なくて悩まされた Damburi よりも蝶が多く、トンネル見物どころではありません。こっそり観光客の列を離れて林内に踏み込むと、木洩れ日を浴びながら産卵しているロシモンをみつけました。12月25日にTac Mai で撮影したときは、spaticaさんと一緒にかなりな時間ねばったにもかかわらず裏面しか見せてくれなかったロシモンが、このときは産卵の合間ごとに翅を開きます。光と影が交錯して撮影には難儀しましたが、翅表基部の青色がキラリと輝くロシモンはなかなか綺麗だなぁと思いました。
▲暗い林内で木洩れ日をあびる
Castalius rosimon ♀ ―父撮影 2009年01月01日 Cu Chi, VIETNAM
▲産卵 ―父撮影 2009年01月01日 Cu Chi, VIETNAM
▲訪花 ―父撮影 2008年12月25日 Tac Mai, Dong Nai, VIETNAM
この記事のトラックバックURL
http://ze-ph.sakura.ne.jp/zeph-blog/tb.php?305
Commented by
fanseab at 2009/01/20 20:34
なるほど、rosimonも♀産卵の途中では開翅撮影のチャンスがあるんですね!2枚目は光の回りが絶品で思わず唸りました。
fanseabさん
ロシモン、よい蝶なのに本当に開きませんよね。TacMaiでは数個体を1時間近く追い回したのに、日がさしても薄暗く曇っても駄目でした。CuChiの場合、強すぎる木洩れ日が使いこなせず、せっかく開いてくれたのにこれぞという画像にできなかったのが心残りです。
コメントする