※前期末試験の勉強にかこつけて、更新をしばらくサボっていました。すみません。そのため、10日近く前の話になってしまいますが、ご了承ください。
5/3、
5/6、
6/26の記事に書いたムモンアカシジミの発生木で、運良く羽化シーンに2日連続で出会うことができました。(とはいったものの、2日目は羽化の瞬間を見逃しているのですけれど・・・。)
▲1日目。発生木根元の落葉下から這い出てきたところを発見。(7月21日 青森県深浦町 PENTAX *ist DS2,105mm)
▲2日目。多数のアリが出入りする樹洞で翅を伸ばすムモンアカシジミ♂。アリから身を守るために脚には灰色の深い毛が生えている。父撮影。(7月22日 青森県深浦町 PENTAX *ist DS,105mm)
▲翅を伸ばし終えると、アリに追われながら樹幹を歩いて登った。(7月22日 青森県深浦町 PENTAX *ist DS2,14mm)
この記事のトラックバックURL
http://ze-ph.sakura.ne.jp/zeph-blog/tb.php?70
Commented by ぽんぽこ山本 at 2007/08/01 01:04
お見事!
以前、アリに追われるように枝先まで逃げたムモンをアリが襲ったところを見ました。
足に生えた毛は物凄くアリにとって不快なようで?噛み付き毛がついたアリは長い事アンテナやら頭部の掃除をしていましたが次々に襲い掛かるアリに毛を全部とられたムモンは哀れにも食べられてしまいました。
食われたのを目撃したのはこれ一回きりです。
Commented by
虫林 at 2007/08/01 16:09
素晴らしい観察機会に恵まれましたね。
こちらでも、ムモンアカを見ましたが、証拠写真を撮影するのがやっとで、
とても羨ましく拝見しました。
そのアリはムモンアカを育てたアリなのでしょうか。
共生の不思議を感じてしまいます。
。
Commented by
BANYAN at 2007/08/02 17:36
確かNHKでアリに襲われるシーンをやっていましたね。
蛹まではアリを騙せて、成虫になると駄目というのも不思議です。
羽化直後、アリにまとわりつかれて翅を伸ばすシーンと素晴らしいですね。
Commented by ゼディマ at 2007/08/03 00:42
この前、弘前大学に海野和男さんが来られたのを知っていますか??
弘前大学の藤崎農場でりんごの花に集まったマルハナバチを撮影されて、
海野和男と仲が良いという、弘前大の渋谷先生と鍛冶町で遊ばれたのだとか。
Commented by
Lycaena at 2007/08/03 05:48
羽化直後のムモンアカはアリから身を守る為に足に毛が生えているのですね。なんだかモコモコしてて可愛いです。羽化を観察された時間はやはり早朝なのでしょうか?
※遅ればせながら自分のブログにもこちらのサイトへのリンクを貼らせていただきました。これからも宜しくお願い致します。
Commented by
mitaka at 2007/08/03 11:20
大変興味深く、かつすばらしい写真ですね。
1日目と2日目の個体は同一なのですか。
つまりムモンアカは羽化後、アリの巣から離れて
飛び立つまでどのくらいの期間を要するのでしょうか。
疑問形ですいません。
Commented by
ze_ph at 2007/08/03 11:28
ぽんぽこ山本さん
こちらでは全部3頭(父は他の日にもう1回行っているので4頭)の羽化を目撃していますが、すべて無事羽化しました。
羽化の際にはアリがかなりちょっかいを出していましたが、ムモンアカの新成虫はそれに動じる様子もなく、さすが蟻蝶だと思いました。
でも、ぽんぽこ山本さんの観察例のようなアリに襲われて死んでしまうケースがあることも然り、アリから身を守るために脚の毛を発達させていることも然り、そんなことをするくらいなら蟻の巣から離れたところで蛹化・羽化すればそれで全部解決するのに、と思わずにはいられません。
Commented by
ze_ph at 2007/08/03 11:36
虫林さん
写真に写っているアリは全てクロクサアリで、ムモンアカを育てたアリそのものです。
ぶらさがっている木も卵から幼虫、蛹まで全ステージを今年確認している発生木そのものなので、幼虫時代にお世話になっていたアリの兄弟(姉妹?)であることもほぼ間違いありません。
ムモンアカの場合幼虫は蜜腺を持っていませんし、アリには何の得もない偏利共生ですから、その積年の恨みを・・・(違)
Commented by
ze_ph at 2007/08/03 11:38
BANYANさん
他の蟻蝶も成虫はアリに攻撃されますよね。
とはいったものの、ムモンアカの場合は幼虫も蜜腺を持っているわけではないので、幼虫時代に蟻から攻撃されないことの方が不思議なような気もします。
Commented by
ze_ph at 2007/08/03 11:43
ゼディマさん
えっと、リンゴの花の時期ということは、5月中旬に海野さんがいらした時のことですね。(つい先日も来ていたようですけれど。)
その時は海野さんとお話しする機会をいただくことができ、大学生協のスコーラムで一緒に昼食をとらせていただきました。
あまりの緊張で何しゃべってたかあまりよく覚えてないですけれど・・・(苦笑)
http://ze-ph.sakura.ne.jp/zeph-blog/index.php?e=33
Commented by
ze_ph at 2007/08/03 11:53
Lycaenaさん
21日に見つけた個体は、9時41分に落ち葉の下から這い出してきたのを父が発見。
22日には9時30分頃、羽化後間もなく翅をほぼ伸ばしきった状態でぶら下がっているものを同時に2頭発見。
僕は行っていないのですが、26日には7時50分頃に翅を伸ばし切る直前の状態のものを1頭発見。
・・・というわけで、その日の天気・気温にも左右されるようですが(21・22日は曇り、26日は晴れでした。)、概ね午前中に羽化するようです。早朝というにはちょっと遅めの時間でしょうか。
Commented by
ze_ph at 2007/08/03 12:01
mitakaさん
1日目の個体と2日目の個体は別の個体です。
1日目に1♂、2日目には2♂の羽化を確認しています。(更に父はその数日後にもう1頭確認しています。)
羽化から翅を伸ばしきるまでにかかる時間は約10分で、その後きちんと飛べるようになる(筋肉が固まりきる?)までには更に30?40分かかっているようでした。(曇って気温の低い中での観察記録ですので、実際にはもうすこし早いのかもしれません。)
コメントする