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南ベトナム 12月26日
[12月26日]
 今日もDambriへ。午前中は昨日と同様、キララシジミ2種を眺める。ヒューイットソニィを中心に撮影。


ヒューイットソンキララシジミ♂ Poritia hewitsoni ― 2009年12月26日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM

 Euthalia monina のオスを、コケムシイナズマ E. anosia と間違い、恥ずかしい思いをする。欲目って怖い。
 が、その直後、なんと本物のコケムシイナズマが現れ、一瞬足元にとまり、すぐ飛び去っていった。昨日の Tajuria といい、良いチョウに限って、なかなか思うようにいかない。それとも、巷で噂の物欲センサーが働いているのか。
 林道沿いでは、Athyma nefte のオスがテリトリーを張っていた。この種は雌雄異型で、なおかつ、オスもメスもなかなか格好良い。


Athyma nefte ♂ ― 2009年12月26日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM

 引き続き、こまごまとした樹上性シジミやシジミタテハを撮影しつつ、林道を歩く。すると、突然父に呼ばれる。父の指す先にはホワイトヘッディ E. whiteheadi の立派なメスが。うわあ、これは失敗できない。恐る恐る撮影する。文句なく今日一番の、もしかしたら今回の旅行で一番の、大物。
 その後、チャイロフタオの白帯型♂も現れる。一昨日のTac Maiでは遠巻きに見上げただけだったから、これも嬉しかった。白帯の無いタイプはマレーシアで沢山見たけれど、やっぱり、それより格段に格好良い。


チャイロフタオ白帯型♂ Charaxes bernardus ― 2009年12月26日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM

 また1人で歩いていると、イナズマチョウらしき影が頭上を横切った。とまった先を見ると、そこには、コケムシイナズマのオス。勘違いから始まり、その次は逃げられ、また今度の遭遇と、このチョウとは何かと縁があるみたい。
 そういえば、この個体のようなオスの前翅に白斑の出るコケムシイナズマは、E. anosiaとは別種の、E. saitaphernes として扱う向きがあるのだとか。


Euthalia saitaphernes tamamitsui ♂ ― 2009年12月26日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM

 夕食は、ホテルのフロントで紹介された、レストラン09という店で食べた。ベトナム語のメニューしかなかったり、品切れしているメニューが多かったり、色々と難はあったけれど、ベトナムらしい味付けに反して、くせのあまり気にならない、とても美味しいお店だった。にんにくを利かせた空芯菜の炒め物に始まり、塩ゆでしたタイワンガザミ、二枚貝(ウチムラサキか何かだったと思う)のスープと、どれも良かった。女店員さんは、やけにフレンドリーだった。
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