[12月25日]
Dambriへ行く。自然林と茶畑の移行帯がポイントになっていて、そこにキララシジミ類を中心とした樹上性シジミが下りてくる。
8時頃からヒューイットソニィ
Poritia hewitsoni が飛び始め、続いて9時頃、エリキノイデス
P. erycinoides にとって代わった。日本のゼフィルスに例えるなら、ヒューイットソニィがアイノで、エリキノイデスがジョウザン、といったところなのかな。普段この場所では、ヒューイットソニィは少なく、エリキノイデスは喧しいほど多い、という話だったけれど、今日見たのは両種ともに5♂前後。どうやら、エリキノイデスは、例年に比べ、ひどく少ないらしい。
エリキノイデスキララシジミ♂
Poritia erycinoides ― 2009年12月25日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM
キララシジミ類の占有行動が一息ついて10時を回った頃、
Tajuria のオスらしきが1頭、飛び出すのを見かける。しかし、一度もとまらず、そのまま樹冠に消えてしまった。さすが、良い蝶はやってくれることが違う。神秘的な思い出を残してくれた。とでも言えば聞こえは良いけれど、実際に残るのは思い出より後悔。父は
Delias に擬態していると思しき、格好良いセセリチョウ
Mooreana trichoneura を撮影していた。
午後は2種のキマダラルリツバメ類
Spindasis の探索に重きを置いて歩いた。でも、ひどく少ない。ロヒタ
S. lohita は高所にとまる1♂1♀を見上げただけで、シャマ
S. syama は青木さんの見つけた1♀のみ。とはいえ、そのシャマのメスは、斑紋といい鮮度といい、素晴らしい個体だった。
シャマキマダラルリツバメシジミ♀
Spindasis syama ― 2009年12月25日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM
シロモンクロシジミ
Spalgis epius の蛹を、父と海野さんが探し、2人とも1個体ずつ見つけていた。この種の蛹は、人面蛹として知られる。海野さんは、これが今回一番の目的だったらしい。
夜はまた昨日と同じ飲食店へ。不評だった品目を避けつつ、前回と同じような内容で注文。やっぱりエビのビール蒸しが美味しい。ぶつ切りされたイカの唐揚げも好評で、2皿頼むことになった。