シリアゲアリ類は、拠点となる大きな巣の他、その出先に、カイガラムシの保護などを目的とした小さな巣をいくつも作ります。台湾の
Spindasis lohita の幼虫は、アリから給餌を受ける
日本のキマダラルリツバメシジミ S. takanonis とは異なり、普通に植物の葉を食べて育つのですが、なんでも、日中にはシリアゲアリの出先の巣内に隠れ、身を護るのだとか。この生態は、他の多くの
Spindasis に共通していて、この地域の
S. lohita でもおそらく同様。そこで、
S. lohita の成虫が近くでよく見られたと言う、シリアゲアリ類の巣の付いた木から、出先の巣、そして、その中にいるかもしれない幼虫を、探してみました。
残念なことに、目的の幼虫は見つけらず、出先の巣の中から出てきたのは、カイガラムシの仲間だけ。しかし、そのカイガラムシは、あまりに大きく、しばらく正体の見当がつきませんでした。
2009年12月25日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM