▲イチモンジチョウ♀。アサマイチモンジに誤同定されてしまいそうな個体だ。(7月8日 青森県青森市 PENTAX *ist DS2,17-70mm)
▲同一個体の裏面。後翅基部の斑紋や白帯上の鱗粉の色を見ると、間違いなくイチモンジであることが分かる。(7月8日 青森県青森市 PENTAX *ist DS2,17-70mm)
昨日は一人で青森方面へ向いました。例によってゼフィルス狙いです。
実は青森方面に行くか岩木山に行くかで迷った末、青森方面へ行くことに決めたのですが、もしかしたら僕は選択を誤ったのかもしれません。同じ日に岩木山に入った方からの情報によると、その日下草にいるフジミドリを30頭近く見たのだとか。そんな光景、一度でいいから見てみたいものです。やっぱり岩木山に行く方が正解だったのかな。
ちなみに僕はうだるような暑さの中、一日中歩き回ったにも関わらず、特にこれといった成果をあげられませんでした。挙句の果て、何箇所も蚊に刺され、マダニには噛みつかれる始末。(ちなみに、マダニが付いている事には今日大学で講義中に気づきました。恥)
せめてもの救いは、このイチモンジの写真を撮れたことでしょうか。
このイチモンジ、ぱっと見ただけではアサマイチモンジと思ってしまう方も多いかもしれません。確かにイチモンジにしては前翅第3室の白紋が大きく、その白紋の大きさだけで判断すると結構曖昧な個体です。(この程度のアサマもざらにいますから。)
しかし、裏面を見ると、後翅裏面基部の斑紋は平行に並んでいて(アサマはV字に近くなる)、後翅裏面にある白帯の翅脈上にのった鱗粉は白色(アサマでは褐色)であることから、この個体はアサマではなくイチモンジであると分かります。
アサマで白帯の発達がこの程度の個体を撮影してもあまり嬉しくありませんが、イチモンジでこのレベルの個体を撮影できるとちょっと幸せです。
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Commented by maeda at 2007/07/10 07:21
岩手のイチモンジも白帯が発達しています。
青森はどうなのか興味がありましたが、この写真の個体は一般的なものでしょうか?
Commented by
ze_ph at 2007/07/10 13:46
maedaさん
青森も岩手と同様に白帯の発達する傾向がありますが、青森岩手ともに見て凄いと思えるレベルに達した個体はあまり多くありません。
印象として白帯の広さの「アベレージ」は岩手の方に軍配があがるような気もしますが、極端に白帯の発達した個体というのも岩手ではまだ見たことがありません。(あくまでも僕は、ですけれど・・・)
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