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フジ、ウラクロ、アイノ
23日に僕一人でフジミドリを見に行き時期が良いことが分ったので、昨日(24日)は父と一緒にフジミドリを見に行きました。
ポイント着は午前7時40分頃。ポイントに入るなり、フジミドリの♂がブナの高木からひらひらと下草に舞い降りて来ました。下草には若干の朝露が降りていて、それを吸水していたようです。
その後も9時頃までぽつぽつとフジの♂は現れ続け、一時は2〜3頭が絡って同時に飛ぶこともありました。
こんなにフジミドリを見たのは初めてです。


▲フジミドリシジミ♂(6月24日 青森県青森市浪岡 PENTAX *ist DS2,17-70mm)


▲フジミドリシジミ♂(6月24日 青森県青森市浪岡 PENTAX *ist DS2,17-70mm)


▲フジミドリシジミ♂。父撮影。(6月24日 青森県青森市浪岡 PENTAX *ist DS,105mm)


▲フジミドリシジミ♂(6月24日 青森県青森市浪岡 PENTAX *ist DS,105mm)

午前9時頃になるとフジミドリは頭上高くのブナの梢まで飛び上り、見られなくなってしまいました。そこで今度はターゲットをウラクロシジミに変更し、ポイントを移動。
しかし移動した先で僕たちを最初に出迎えてくれたゼフィルスは、狙いのウラクロシジミではなく、なんとアイノミドリの♀でした。
ゼフィルスの多産地として有名な岩木山には毎年よく通っていますが、それでもアイノの♀はほとんど見たことがありません。
このポイントにはアイノが多産するとは考えにくい上、時期としても早すぎると思うのですが・・・運が良かったのでしょう。


▲アイノミドリシジミ♀(6月24日 青森県青森市浅虫 PENTAX *ist DS2,17-70mm)


▲アイノミドリシジミ♀。逆光で翅表のA型斑紋が透けて見えている。父撮影。(6月24日 青森県青森市浅虫 PENTAX *ist DS,105mm)

そして最後にウラクロシジミ。
昼間にはあまり目立たなかったのですが、午後4時に近くなると多くの個体がディスプレイ行動をとるようになりました。
ディスプレイ行動の始まる前まではとまっていても決して翅を開かなかったのですが、ディスプレイ行動が始まると同時に、とまると翅を開いてくれるようになりました。


▲ウラクロシジミ♂。午後4時近くになると翅を開くようになった。(6月24日 青森県青森市浅虫 PENTAX *ist DS,70-300mm)


▲ウラクロシジミ♂(6月24日 青森県青森市浅虫 PENTAX *ist DS,105mm)


▲ウラクロシジミ♂(6月24日 青森県青森市浅虫 PENTAX *ist DS2,17-70mm)

そんなこんなで、フジミドリをはじめ、私的難物のウラクロやアイノ♀まで撮影に成功し、とても充実した成果をあげることができました。とにかく楽しかったです。いつもこうだと良いのですけれど(笑)
そういえば今回から新しいレンズが2本仲間入りしました。「SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO」と「SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO」です。僕は今まで完全な単焦点派で、ズームレンズを蔑視していましたが、今回のレンズ(特に17-70mm)は目から鱗です。今回のゼフィルスの撮影にも、かなり役立ってくれました。(というか、この2本が主力レンズになっていました。)
最近のズームレンズって凄いんですね。(今までに使ったことのあるズームレンズは極端な高倍率ズームや廉価ズームばかりなので、良いものを使っていなかったということもあるのでしょうけれど。)
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Commented by fanseab at 2007/06/25 23:10
これでもかっ!というフジミドリ開翅画像のオンパレード。
これは目の毒です。いいなあ!
ウラクロ一枚目の表翅と裏面の描写バランスも素晴らしいですね。
いくらズームレンズの性能が上がっても貴殿のような
腕がないと写真の質は上がりません。
Commented by otsuka at 2007/06/25 23:17
ご無沙汰しています。でもいつも拝見していますよ。
フジミドリ♂は野外では見たことがないので、先週からの開翅写真群はまぶしすぎます。
今年は私もSIGMA APO 70-300mmを主に使っているのですが、やはり腕の違いは歴然としているよです。写真を拝見する限りでは17-70mmも魅力的ですが、このように写せる腕が私にあるかどうか。
Commented by ゆうざん at 2007/06/25 23:20
東北に生息するゼフィルスで,まだまともな写真が撮れていないのが,フジミドリ,ウラクロ,メスアカ,クロミドリ,ウラキンの5種です。そのうちの2種をこれだけ綺麗に撮っているので,本当にうらやましく思います。
特に,ウラクロのパールホワイトは憧れですねー。夕方に20個体ぐらい乱舞しているのは見たことあるのですが,おとなしく止まって翅表を見せてくれたことはまだ無いです。
Commented by ぽんぽこ山本 at 2007/06/25 23:21
いいなあ! フジの母蝶の採集もしたいけれどもブナ林までは結構遠いし・・・ビカビカのメスに卵を産ますと一ヶ月で100以上は産卵します。昨年は累代もできました。
近々 北信濃に出かけよッと!
あと、アイノですが意外に発生は早いですよ!ただ動かない!ひたすら動かない!そんなメスです。 
Commented by 蝶山人 at 2007/06/25 23:22
やっぱり僕だけでなく皆さん
ze_phさんの技術には瞠目してますね?

ズームレンズの性能に関しては
私のマイミクのマイミク(又マイミク)のプロカメラマンゆうさんの
コメントがあります。
TAMRON A61なども凄いようです。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=472007545&owner_id=3942064
参考までにご覧下さい。
因みに私は短焦点派です。
Commented by 蝶山人 at 2007/06/25 23:34
あっ、書き忘れましたけど
やっぱりウラクロの半開翅凄いですよ。
裏の写真良く見るけど真珠色の表なかなか表現できないですもん。
Commented by cactuss at 2007/06/26 06:31
群馬県ではなかなか撮影できないゼフのすばらしい写真を見て、ため息が出ます。
フジミドリは独特の色が良く出ていて、すばらしい。
7時30分から9時頃に下に降りて来るのでしょうか。
アイノミドリも新鮮な雌のしっとりとした美しさが良く表現されています。
なんといっても、ウラクロシジミの半開翅のシーンは今まで見たことがない写真ですね。なかなか表の写っている写真はないのではないかと思います。
小生もほとんど単焦点レンズを使っていますが、ズームでもこんなにきれいに
写せる様になったんですね。
Commented by at 2007/06/26 12:12
翅を開くウラクロなんて、はじめて見ました!
ウラクロというと、夕方にわらわら飛んでいるものか、昼間にじーっと止まっているものしか見た事がありませんでした。
Commented by maeda at 2007/06/26 21:13
どれもすばらしい絵ですね。
ゼフはやっぱり早朝の下草狙いがチャンスですね。こちらでも同じです。
私は最近、広角レンズだけで撮ることが多かったのですが、同じく17-70mmを使ってみると、これまた良いと思い、最近はマクロと広角と両方でチャレンジしています。
Commented by ダンダラ at 2007/06/27 08:05
フジミドリとウラクロは撮影したい種類ですが、見事に撮影されていますね。
生態上の知見も参考になります。
シグマ17-70はもっぱら広角として使用していますが、なかなか良いと思います。
Commented by ze_ph at 2007/06/28 00:58
fanseabさん
ここ数年フジミドリにはフラれ続けてきたので、今回はやっとその屈辱を晴らせたという感じです。
ウラクロは開翅狙いだったことに間違いないのですが、まさか本当に撮れるとは思っていませんでした。
Commented by ze_ph at 2007/06/28 01:06
otsukaさん
70-300mmは暗いし、周辺部の収差は目立つし、ボケ方も少々不自然で、手放しで褒められたレンズとは言えないかもしれませんが、軽量かつ寄れる望遠があるというメリットは蝶屋には大きいように思います。
それに、少なくとも僕は、レンズの画質が気になるのって買う時だけで、その後は余程酷くない限りどうでもよくなってしまうのですよね(笑)。
蝶を撮影する人なら念のため持っておいて損はないレンズかもしれません。
Commented by ze_ph at 2007/06/28 01:10
ゆうざんさん
我が家も同じような種で苦戦しています。他にもウラナミアカあたりはほとんど写真を持っていません・・・。
とりあえず、今年ようやくフジとウラクロが落とせた(と思っている)ので、ほっとしています。
欲を言うなら、メスアカも今年中に落としたいと思っているのですけれど。
Commented by ze_ph at 2007/06/28 01:16
ぽんぽこ山本さん
>あと、アイノですが意外に発生は早いですよ!ただ動かない!ひたすら動かない!そんなメスです。
そうなのですか。でも、それにしても早いような・・・。このアイノ♀以外は、緑色系ゼフィルス自体、出始めのメスアカ♂らしきものを数頭見かけただけでした。そんなものなのでしょうか?
そうそう、動いてなかったです(>アイノ♀)。木の低い枝にとまってじっとしていました。でも、調子に乗って撮影の際に刺激しすぎたようで、最終的には木のてっぺんまで飛んで行ってしまったのですけれど(苦笑)
Commented by ze_ph at 2007/06/28 01:31
蝶山人さん
TAMRON A61というのは28-300mmの高倍率ズームですね。
以前(写真部時代に)銀塩で28-200mmのTAMRONのズームを使っていました。このレンズは広角側であまり被写体に寄れないことやテレ側の画質に難があることなどから、個人的にはあまり好きではありませんでした。でも、今の18-200mmや28-300mmは良いのかもしれませんね。
70-300mmも決して描写が良いとは思いませんが、軽量で寄れる望遠、となると(特にペンタックスでは)他に選択肢がないように思います。中心部の解像度に限っては十分良いと思いますし、あとは慣れと使いこなしかなぁと思っているところです。
Commented by ze_ph at 2007/06/28 01:44
cactussさん
朝露で吸水するためなのかよく分りませんが、多くのゼフィルスは早朝一度下草に降りてくるようです。フジミドリなんかは活動を始めるとブナの大木の上に行ってしまうので、このチャンスを逃すとお手上げです。時間は前日・当日の天候などに左右されるかと思いますが、今回の場合は7:30〜9:00頃でした。
ウラクロ♂の開翅はいつか絶対に撮りたいと思っていたカットだったので、とても嬉しかったです。しかしながら、被写体までは結構な距離があったので、70-300mmのレンズを持っていなかったら撮影できなかったように思います。今回のようにゼフなどが被写体の時は、画質に多少難が有るとしても、軽くて長いレンズをカメラバッグに1本忍ばせておくと安心だな、と痛感しました。
Commented by ze_ph at 2007/06/28 01:47
中さん
ディスプレイの始まる前後数分〜十数分間の短い時間に限っては、とまって翅を開くようです。(朝早くにも翅を開くとの話も聞いていますが、我が家に人間はまだ見ていません。)
それ以外の時間は、それこそ中さんの仰るように、夕方わらわら飛んでいるか、昼間じっとして翅を閉じているか、のどちらかですね。
Commented by ze_ph at 2007/06/28 01:52
maedaさん
17-70mmは安心して使える良いレンズですね。
ズームレンズというとボケは汚い、シャープさや解像感は足りない、暗い、こんなイメージしかなかったので、まさに目から鱗でした。
虫屋さんには17-70mmと中望遠〜望遠マクロの2本をセットにして持ち歩く方が多いようですが、それも頷けると思いました。
Commented by ze_ph at 2007/06/28 01:58
ダンダラさん
17-70mmの広角は(フィルムでの24mmあたりと比較して)画角は見劣りしないし、被写界深度は深いし、寄れるし、画質も十分だし、で強烈ですものね。
僕はワイド側だけでなくテレ側も適度な被写界深度と焦点距離で使いやすいと思いました。
正直なところ、中望遠マクロよりも使いやすくて安心なので、17-70mmがメインレンズになる日が来るような気がしています・・・。
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