今日は夜の弘前公園でフユシャクを探してみた。低地ではまださすがにフユシャクの多い時期ではないだろうと思い下見程度のつもりで行ったのだけど、ウスバフユシャク類(フユシャクの中でも、とりわけ寒い時期に出現する)のオスまで飛んでいたものだから驚いてしまった。どうやら僕の認識は甘かったらしい。
さて、目新しいところではイチモジフユナミシャクを結構見かけた。フユシャクの常で飛んでいるオスばかりが目に付くのだけど、交尾しているものも1ペアだけ見つけることができた。イチモジフユナミシャクのメスは地衣類を真似た白緑色の鱗粉がお洒落で、その美しさに憧れていた虫なのだけれど、思いがけず身近なところで見つけてしまった。ところで、今回見つけたメスは全体的に、特に腹部は顕著に、色が暗い。図鑑に載っている写真や、インターネットで検索して出てくる生態写真を見ても、こんなに黒い個体は出てこない。画像を拡大してみても新鮮な個体であることには間違いなさそうだし、どうやらちょっと変わった色目の個体に当たったみたいだ。図鑑に載っているような全体が白緑色のメスも見てみたいから、もう少し弘前公園に通ってみようと思う。
▲イチモジフユナミシャク。メスの写真だけは、交尾していたペアをそのまま持ち帰り、交尾が終わって離れてから撮影した。オスと交尾は野外で撮影―2008年11月12日 青森県弘前市 弘前公園
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