セスジスカシバはオスを見つけるのが難しいスカシバガです。性フェロモン成分が不明で、また、訪花しないこともそうなのですが、何より、日没直後の人間の眼の利かない時間帯に配偶行動をとることが、その最大の原因なのではないかと思います。明るい時間帯（今までに見たのは全て夕方4時以降）にも、上空高くを物凄い速さで飛ぶセスジスカシバのオスらしき影を見かけることがありますが、そういう状態のものは手も足も出ません。
　さて、そんなタチの悪いセスジスカシバのオスを撮影したトリックなのですが、実はすぐ近くに未交尾のメスを忍ばせ、コーリングさせています。ファーブルも使った古典的な手法ですが、なかなか有効です。こうすると、日が沈み手元もよく確認できないほどの暗がりの中、セスジスカシバのオスが集まってきます。それにしても、昼行性と表現するにはあまりに抵抗のある生態です。


スズメバチに擬態した昼行性のガでありながら、日没後に探雌する― 2009年09月06日 青森県黒石市


2009年09月05日 青森県深浦町


2009年09月05日 青森県深浦町

2009年09月06日 青森県黒石市

　ここしばらく試験やら調査やら原稿の締切やら色々なことが重なって、夏休みらしからぬ日々を過ごしていました。中でも一番の心配事だった月刊むしのスカシバガ記事は、昨日ようやく校正が終わったところです。
　さて、明日はどこへ行こうかな


2009年09月05日 青森県深浦町

　このヒメスズメバチは、オオスズメバチに次いで大型のスズメバチ類で、アシナガバチの巣を襲う特異な生態をもつことで知られています。北海道には分布しないらしく、青森県を北限としているようです。


2009年09月05日 青森県深浦町


腹端が不自然に浮き上がっている。採集して持ち帰ると、スズメバチネジレバネが入っていた。 ― 2009年09月05日 青森県深浦町

2009年09月05日 青森県深浦町