先日、
大八木さんのブログにヤノコスカシバと思しき画像が掲載されているのを見て、驚いてしまいました。このヤノコスカシバという種は、まだ限られた記録しかない大珍品で、食餌植物をはじめ生態に関することは全く分かっていません。とても貴重な記録になるはずです。ところで、北東北の山地で撮影されたコスカシバ類の写真からは、他種に誤同定されているけれど実はヤノコスカシバ、というものが時折見つかります。大珍品の座を護っているのは、希少性や分布の局地性だけではないのかも。
さて、今日の午後はフユシャクを求めて岩木山へ。例年通りクロスジフユエダシャク(昼行性の普通種)が乱舞しているのを期待したのですが、なぜか1♂として見当たらず、もちろんメスも見つけられませんでした。天気は良かったのに、どうして
……・。帰り際に見つけた
Inurois属のメスがせめてもの救い。気付かないうちに晩秋性フユエダシャク類の時期を逃してしまっている、なんてことじゃなければ良いのだけれど。
Inurois属(ウスバフユシャク属)のメス。この属のメスは外見上ほとんど区別できない。
同じく
Inurois属に分類されるウスモンフユシャク♂ ― 2009年11月13日 青森県弘前市(岩木山)