今日はフユシャク研究で知られるナカジマさんと電話でお話することができた。僕が一方的に教えてもらう形になってしまったのは勿論のこと、入手できていなかった文献まで送って頂けることになり、いくら感謝してもしきれない。こういうものは往々にして1聞くと2〜3の疑問が湧いてくるもので、もっとフユシャクについて知りたいと思ったし、勉強しなくてはと思った。
もともとフユシャクは蝶の見られないシーズンの暇つぶし程度のつもりで始めたけれど、これがなかなか面白くて、今ではすっかりのめり込んでしまっている。―季節的な気持ちの動きが少なからずあるとはいえ―今はどんな蝶をいじっているよりも面白い。実力がそれに伴っていないのは、ちょっと問題だけど。
さて、今回の画像は2008年青森のアオスジアゲハ。2007-2008年の冬は見事に越えてみせたけれど、この冬も昨冬同様乗り越えてしまうのだろうか。
▲アオスジアゲハ ―父撮影 2008年08月09日 青森県深浦町
▲ヤブガラシで吸蜜するアオスジアゲハ ―父撮影 2008年07月25日 青森県深浦町
▲オナガアゲハ ―父撮影 2008年07月30日 青森県深浦町
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虫林 at 2008/12/31 17:10
フユシャクはあまり馴染みがありませんが、形態的にも生態的にもとてもユニークですね。突き詰めていかれたら、色々な新知見が出てくるかもしれません。面白そうです。
アオスジアゲハが発生するとは、青森県の深浦は特殊な場所なのですね。いくら深浦でもクスノキは分布していないと思うので、もしも発生する場合の食樹は何になるのでしょうか?
今年は入院されて大変でしたね。お体を大切に。
Commented by kk at 2008/12/31 22:21
今年は南国旅行は見合わせですか、体あってのことですから仕方ないですね。充分英気を養ってまた活躍して下さい。虫林さんのおっしゃるとおり食樹は何なのでしょうか?興味深いですね。1枚目、真ん中の個体、左後翅が著しく欠損して見えますが、鳥にでもやられたのでしょうかね。
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ze_ph at 2009/01/01 21:46
虫林さん
明けましておめでとうございます。
フユシャク研究は関東周辺の情報を基にするものが多く、北東北で突き詰めると面白いものも見えてくるのではないかと踏んでいます。
深浦は地形の関係で対馬暖流の影響を強く受けるらしく、県内で最も温暖な地域で、タブノキの群落が小規模ながら存在します。そのタブノキでアオスジアゲハが発生しています。
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ze_ph at 2009/01/01 21:50
kkさん
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
虫林さんへの返信コメントでも書きましたが、アオスジアゲハは深浦に自生するタブノキで発生を確認しています。
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