九州ではようやくフユシャクの発生が始まった―なんて話を聞いたけれど、青森はそろそろ本格的な冬。フユシャクすら見ることのできない時期に突入してしまう。フユシャクも今年はこれで見納めかもしれない。
そういえば、まだ午後1時半だというのに交尾しているウスバフユシャクがいた。ウスバフユシャクの配偶行動は日没前後に行われるのが普通だから、これはかなり変。ただの偶然かもしれないし、前日の天気が悪かったからその影響があったのかもしれない。ただ、この寒い時期、特に気温の低い夜間に活動するのはリスクが高いわけで、むしろ日中に活動するのは理にかなっているような気がする。だから厳冬期に発生する昼行性のフユシャクが1種くらいいてもいいと思うし、こういう昼間に活動する個体が選択されて将来的に種分化したりすることはないのかな・・・なんて思ったりした。
1ヶ月ほど前、突然
SSP(日本自然科学写真協会)から入会案内が届いた。その時は全く心当たりがなかったから驚いた・・・のだけど、すっかり失念していた。
昨日の小諸日記にSSPのことが書いてあって、急に思い出した。とはいえ、地方に住んでいる以上実質的な活動にあまり参加できないことを考えると、入会するかどうかは悩ましいところ。
▲ウスバフユシャクのオス ―2008年12月14日 青森県弘前市 弘前公園
▲ウスバフユシャクの交尾。写真では薄暗く見えるけど、撮影時刻は午後1時半。こんな真昼間に交尾している個体がいるとは思わなかった。 ―2008年12月14日 青森県弘前市 弘前公園
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Commented by misuji at 2008/12/16 07:38
福岡最高峰の釈迦岳に行きました。ここでは標高が1000mを越えるためウスモン・フタスジ・オオナミ?・シロオビなどが採集できました。キリガはほしおび・ヤマノモン・ムラサキミツボシなど採集。3時間ほど採集してると雨がひどくなってきたため移動し、英彦山方面に移動しましたが、やはり雨街灯周りでウスモン・フタスジ・チャバネ・オオナミ?などのフユシャクとムラサキミツボシ・ウスズミカレハなどを採集して帰宅しました。やっとでInuroisがでてきました。
Commented by Vespa at 2008/12/16 22:37
こんばんは。
去年12月中に撮ったウスバフユシャクの写真を確認したところ、交尾は午後1時前後から頻繁に観察できていたようです。
主に午前10時〜午後3時の間で週数回通っていましたが、晴天日でも昼過ぎあたりから♀の活動は見れました。
逆に、寒い日ではフユシャクは不活発だったように思います。
Commented by
ze_ph at 2008/12/18 00:06
misujiさん
標高の高いところでInuroisが始まったということは、これからが一番フユシャクの面白い時期ですね。これから不毛な季節に突入しようとしている地方の人間からすると、とてもうらやましいです。
チャバネはついに今年も見れませんでした。普通種・・・なのですよね。
Commented by
ze_ph at 2008/12/18 00:09
Vespaさん
うーん。寒いと光(あるいは時間)への反応が曖昧になるんですかね?
それとも、(種レベルで分化してるかどうかは別として)昼行性のInuroisがいるのか、そもそもInuroisはそういうものなのか・・・とても興味深いです。
ウスバフユシャクはクロテンフユシャクと似ていて迷いました。
でも,内横線や外横線の曲がり方が違っていました。
更に,それらの線を縁取るように白い線がありました。
ウスバフユシャクの雌を見つけたいと願っています。
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