▲ヤマキマダラヒカゲ(8月22日 青森県深浦町 PENTAX *ist DS, 17-70mm)
▲モンキチョウの求愛行動。オスはメスの後ろを追うのではなく、メスの前に出て飛ぶのが特徴的。(8月25日 青森県深浦町 PENTAX *ist DS, 17-70mm)
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上山 at 2007/09/01 13:20
こんにちは。こちらでは初めまして。
モンキチョウ、すばらしい迫力です。青空にも映えてすばらしい。
雰囲気もミヤマモンキかと思いました。
常念小屋近くで今夏ミヤマモンキの求愛を撮ったとき、やはり♂が先にいて、
ちょっと理解できず、たまたまそうなったのだろうぐらいにしか
考えていなかったのですが、これでよく分かりました。
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ze_ph at 2007/09/02 00:55
上山さん
あちらの掲示板ではお世話になっております。
ミヤマモンキの求愛もモンキと同じ形式なのですね。
ところでこの形式の求愛行動って、メスはいつでも逃げようと思えば逃げられるような気がするのですが、そう簡単なものではないのですかね??
Commented by 中 at 2007/09/02 18:55
蝶の求愛行動は写真のような「♂が♀の前に出る」ものが多いように思います。
この時、♂は♀の触角に匂い物質(フェロモン)を送るらしいとされており、それによって、うまく♀の動きを止める事ができれば交尾に移行します。とはいえ、このような状態の♀はほとんど交尾済みなので、交尾が成立する事は少ないようです。
♀は♂の性フェロモンを感受すると、交尾を受け入れる場合は静止して腹端を翅から出しますが、受け入れない場合はずっと飛翔していたり、あるいは静止しておなじみの交尾拒否姿勢を示します。交尾拒否姿勢は種によって違いますが、♂が尾端に結合するのを妨げるように、翅を開いて尾端を高く上げたり、閉じた翅の中に尾端を隠してしまうものが多いです。
ヨーロッパのP. napiでは、交尾の際に♂が♀の腹端に「交尾する気がなくなっちゃうフェロモン」を埋め込むことが報告されており、交尾済みの♀が尾端を上げて交尾器を開く事で前述のフェロモンが放散され、♀に迫るオスのやる気を減退させてしまうそうです。また、このフェロモンは交尾後1週間ほどで無くなってしまうそうですが、1週間後には1回目の交尾で受け取った精子の多くを使ってしまうようで、再交尾するのが♀にとって好都合になるらしいです。
【参考文献】 http://www.journals.royalsoc.ac.uk/content/ub5adfnf442e4amt/
シロチョウでは、♀にとって1回目の交尾が成立するのは羽化当日のときが多く、この場合は写真のような「婚礼飛翔」なしに交尾してしまったり、比較的短時間で決着して交尾成立する場合が多いです。この場合も、♂は性フェロモンを雌にかがせるようです。
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