今年はオオヤママイマイとマイマイガが多いためか、それを捕食するアオクチブトカメムシも例年より多く見られます。


オオヤママイマイを捕食するアオクチブトカメムシ Dinorhynchus dybowskyi の終齢幼虫


羽化。14時40分、胸部が割れ始めていたところを発見。写真はその10分後。


成虫

2013年06月30日〜2013年07月04日 青森県つがる市

オニベニシタバ Catocala dula の終齢幼虫


蛹


成虫

2013年06月08日 青森県弘前市にて終齢幼虫を撮影・採集（飼育して7月3日に羽化）

今年はキタアカシジミの当たり年でした。アカシジミの大発生とは比べるまでもない常識的な個体密度ですが、ディスプレイ時間帯には一度に十数個体が絡まりあうこともしばしば。


キタアカシジミ Japonica onoi のディスプレイ飛翔


交尾。オスは前翅斑紋の乱れた個体。


普通型


この地域で稀に見られる白化型

羽化ピークをわずかに逃してしまい抜け殻が多かったのですが、蛹も比較的簡単に見つけることができました。


翅が色付いていた蛹。6月22日18時過ぎ。

羽化直前の蛹が3つ見つかり、その翌日の現地にて（午前11時、到着した時点で既にうち2蛹は抜け殻でした）。


6月23日 11時半


13時16分50秒


13時17分47秒


13時25分31秒


ディスプレイ時間帯は14〜17時頃で、黄昏飛翔性のアカシジミより早め。


1箇所に1卵ずつ産卵するアカシジミとは異なり、1箇所に複数の卵を産み付けます。



造網性のクモによる捕食

今年はマイマイガとオオヤママイマイも多く、カシワの葉はボロボロ。かつてキタアカシジミが多産した時代は、いつも蛾が沢山いたのだとか。キタアカシジミの発生数との関係を疑ってしまいます。


オオヤママイマイ Lymantria lucescens の中齢幼虫


葉がスカスカになり、明るくなったカシワ林


カシワ林遠景。葉の食い荒らされた区域が茶色く帯状に見えます。

2013年06月22〜30日 青森県つがる市

画像を拡大して見ないと確認できないのですが、B型紋の青い鱗粉がほんのわずかにのった個体でした。


ウラジロミドリシジミ Favonius saphirinus のメス

2013年06月30日 青森県つがる市

オオミドリシジミ Favonius orientalis のメス。沿岸部のカシワ林にて。

2013年06月30日 青森県つがる市