今シーズンは
Catocala属探しに奔走しています。
最も注力したのがこのケンモンキシタバ。ハルニレに依存する得難い種類です。19時半から21時頃にかけて、ハルニレの大木の梢近くの樹液によく集まっていました。低い位置にはなかなか下りてきてくれません。
ケンモンキシタバは深夜帯に灯火で得られるという話をよく耳にするのですが、21時以降には高所で眠ったようにじっとしている(つつくと飛び立たずに落ちる)個体を目にすることが多く、僕自身はこの情報に少し懐疑的。
ハルニレの樹液を吸うケンモンキシタバ♂
Catocala deuteronympha
ケンモンキシタバ♂とオニベニシタバ、コクワガタ
オニベニシタバと争うケンモンキシタバ♂
ケンモンキシタバ
ケンモンキシタバ♀
オオシロシタバ
Catocala lara
今シーズン最大の大物は、このフシキキシタバです。クヌギに依存している本種は、クヌギが自生しない青森県では大珍品(もちろん北限)で、60年ほど前に2個体の採集例があるのみ。このメスを見つけた場所に通って二匹目のドジョウを狙ったのですが、成果は得られませんでした。
フシキキシタバ♀
Catocala separans
コガタキシタバはよく見かける普通種なのですが、やたらと敏捷というか落ち着きなく飛び回るので、これ以上の写真は撮れず。
コガタキシタバ♀
Catocala praegnax
ベニシタバはまだ発生初期。これからちょくちょく見かけることになるだろうと期待しています。後翅は光沢を帯びたピンク色。少ない種類ではないものの一線を画す美しさです。
ヤナギの樹液を吸うベニシタバ
Catocala electa
ワモンキシタバは憧れの種類だったのですが、探してみると少ないながらあちらこちらで見つかりました。前翅の模様はケンモンキシタバと肩を並べる格好良さ。他の種類よりもボロくなりやすい(鱗粉が薄い?)ような気がします。
ワモンキシタバ♂
Catocala xarippe
ワモンキシタバ♀
オニベニシタバは比較的明るい時間帯(日没前後)にも活動する、撮影者にやさしい種類です。青森県における最普通種。
樹液をめぐって争う2頭のオニベニシタバ
Catocala dula
オニベニシタバ♂
シロスジカミキリの産卵痕から染み出す樹液に集まるオニベニシタバ
ジョナスキシタバ
Catocala jonasii
ハイモンキシタバ♀
Catocala agitatrix