このムナブトヒメスカシバの体長は、わずか10mm程度(開張20mm弱)。日本最小のスカシバガとされています。発見・採集例の多くは偶然的なもので、まとまった数が得られない珍種です。性フェロモンの成分はまだ特定されていないため、フェロモンルアーを使って集めることもできません。とはいえ、本当にこの種が珍しいのかどうかは少々疑問の残るところで、その生態やサイズの小ささから人目に付きにくいだけなのではないかと、僕は思っています。
とにかく小さい。隣に写り込んでいるクロヤマアリと見比べてみて欲しい。 ― 2009年08月02日 青森県深浦町
ノブドウで吸蜜するオス ― 2009年08月02日 青森県深浦町
葉上にとまるメス。この仲間は中脚を持ち上げる独特な姿勢で静止する。 ― 2009年08月02日 青森県深浦町