キタスカシバは言わずと知れた擬態ガの大型美麗種で、かつての珍品です。しかし、性フェロモンへの反応が執拗かつラフ(他種のフェロモンにもよく誘引される)なので、フェロモントラップが利用されるようになってからはよく見つけられるようになりました。どうやら、最近まであまり見つからなかったのは人の目に留まらないその生態によるらしく、寒冷地や山間部では、むしろどこにでもいる普通種のようです。とはいえ、フェロモントラップで得られるのは、もちろんオスだけ。メスは未だに珍品の座を守っています。
胸部や第2・3腹節の黄色みが強いオス ― 2009年07月26日 青森県深浦町
2009年07月26日 青森県深浦町