ハチ擬態を得意とするスカシバガ類の中でも際立って擬態の完成度が高く、また、色形だけでなく体サイズや羽音までコガタスズメバチそっくり。とにかく見ごたえのある種類です。分布はどうやら局所的らしく、青森県各地で調査してみたものの、深浦以外ではまだ確認できていません。地域によってはブドウ園で蔓延し、深刻な害虫となっているらしいのですが、基本的にはかなりの珍品のよう。
2010年07月17日 秋田県南部
2010年07月17日 秋田県南部
オスが探雌飛翔するのは夕方、陽の傾きかけた頃。黄昏時は、捕食者の目が働きにくいため擬態効果を高められるのだと思います。また、スズメバチが盛んに帰巣飛翔する時間帯もその頃なので、より多くのスズメバチの中に紛れられるというメリットもあるはずです。
2010年07月16日 秋田県南部