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ヤマネコセセリ
その筋では有名な、珍しいセセリチョウです。山頂近くのギャップを占有し、目にも留まらぬ速さで飛び回っては、葉の裏側に隠れるようにして止まっていました。


ヤマネコセセリ Odina hieroglyphica のオス(2011年12月30日 Langkawi Is., Malaysia)

そして、こちらはベトナムの近縁種ヒョウマダラセセリ O. decorata。これもどうやら珍種です。


父が撮影したヒョウマダラセセリ O. decorata のオス(2010年12月28日 Lam Dong, Vietnam)
エグリゴマダラ
今年末も、父はマレーシアのランカウイ島に行っていました。僕は都合がつかず、ついて行けなかったのですが。そんな、父が撮ってきた画像の中から1枚。


エグリゴマダラ Euripus nyctelius のメス。父撮影。

ランカウイ島のエグリゴマダラは、幼虫を一度見つけたことがあるだけで、成虫はオスさえ見たことがありません。まして本種のメスは、オスとは比べ物にならない珍品です。
エグリゴマダラのメスにはいくつかの表現型があり、いずれもルリマダラ類に擬態しているのですが、その中でもこの個体はとりわけ美しいタイプだと思います。ちなみに、以前マレーシアの半島部で見られた個体は青紫色の光沢がないタイプ。他にも、前翅の白い紋がないものなど様々な表現型が知られています。

2014年12月31日 Langkawi Is., Malaysia
アリノスシジミ
知る人ぞ知る大珍品のシジミチョウ。幼虫はツムギアリの巣に寄生し、丈夫な表皮で身を護ります。そして成虫の体サイズはヒオドシチョウ並み。口吻も消失しているし、あらゆる部分が異端中の異端です。


アリノスシジミ Lyphyra brassolis のメス


発見時の状態。父撮影。


ホストのツムギアリ(ベトナムにて2010年12月撮影)


地面に落ちていたオスの死骸。僕が見つけたのはこの死骸だけ。

2013年12月24-27日 Langkawi Island, Malaysia
Dacalana burmana
新年、明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


Dacalana burmana

2012年12月25日 Langkawi Island, Malaysia
Tajuria cippus
Tajuria属は、寄生植物のヤドリギ類を専食するシジミチョウの中でも特殊な一群です。幼虫、蛹もなかなか見ごたえのある姿をしています。それに大きい。昨年撮影したチョウの中で、最も嬉しかったもののひとつ。



Tajuria cippus


終齢幼虫と、それに随伴するアリ


終齢幼虫


蛹には帯糸がなく、尾部だけで体を支えている

2013年12月30-31日 Dayang Bunting Island, Malaysia
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