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ネット不通&小諸日記

昆虫写真家の海野和男さんが今日弘前にいらしていたようです。(小諸日記参照)
時期的に虫目的ではなさそうなので、以前どこかで書いていた城田先生(直接の面識はありませんが、僕の通っている学科の先生です。)たちと一緒に本を出版する計画の打ち合わせに来たのでしょうか。勝手な憶測ですけれど(苦笑)。
もしそうだとしたら、今日蝶を見に行かずに大学ヘ行けば海野さんに会えたのかもしれません。
まあ、実際現実はそんな甘くはないのでしょうけど(笑)

さて、ニュース等で見てご存知の方も多いかもしれませんが、NTT東日本のトラブルのせいで、東京圏内を除く東日本全域の(フレッツ加入者の)インターネットが現在不通状態です。
我が家も当然例外ではなく、現在インターネット世界から切り離されています(苦笑)。
そういうわけで今急遽携帯からブログを更新しています。
といっても、携帯からの更新では掲載できる画像ファイルの数に制限があるので、きちんとした更新はインターネット回線が復旧してからということで。。
次回は、この画像の蝶が主役です。
ハケゲアリノスハネカクシ

▲ハケゲアリノスハネカクシとそれを運ぶクロヤマアリ(4月30日 青森県黒石市 PENTAX *ist DS,改造レンズ)


▲キベリトゲトゲの交尾(トゲトゲではなくトゲハムシと呼ぶこともある。体長5mm前後。)(5月6日 青森県深浦町 PENTAX *ist DS,改造レンズ)

この写真も訳あって掲載するのが遅くなってしまいました。(あ、キベリトゲトゲの写真は出すタイミングを逃しただけですけれど。)
(1枚目の写真)なんとなく雰囲気が好蟻性の昆虫っぽいな・・・好蟻性のハネカクシか何かかな・・・?とまでは思ったのですが、それ以上のことが調べられそうにありません。そういうわけで前記事のコウモリ同様、その道の方に画像をメールに添えて尋ねてみました。
その方は好蟻性昆虫(アリを利用する昆虫のこと)やアリを専門に研究していらっしゃる方で、シカゴの博物館に所属なさっています。
ホームページ、Blogともに素晴らしい内容で、好蟻性昆虫に興味のある方は勿論、興味のない方もこのサイトを見ると目に映る世界が変わるのではないかと思います。(ちなみに、僕のアリノスシジミの画像もそのホームページ内で使用されています。)

ホームページ: http://www.myrmecophile.net/
ブログ: http://d.hatena.ne.jp/maruyamana/

さて、その方からの回答ですが、(以下、メール本文抜粋)

添付の写真ですが、珍種のハケゲアリノスハネカクシです。きれいな写真ですね。ヨーロッパ産同属種では、冬の間をクシケアリの巣で過ごし、春になるとクロヤマアリの巣に移動することがわかっており、日本産種も同様の行動をとると思われます。また、移動の際には、巣の前で匂いを出し、それに釣られたアリが巣に運び入れます。幼虫はアリの幼虫を食べるほか、アリから給餌を受けます。日本産種に関しては非常に観察例が少なく、貴重な記録です。

とのことでした。
どうやら、2種のアリの巣を使い分ける、おもしろい生態をした好蟻性ハネカクシだったようです。
コテングコウモリの昼間行動

▲コテングコウモリ♂。コウモリの昼間行動の正式な記録は、日本ではまだ無いらしい。(5月5日 青森県黒石市 PENTAX *ist DS2,14mm)


▲同一個体(5月5日 青森県黒石市 PENTAX *ist DS2,14mm)


▲同一個体。アブの1種を捕らえたところ。(5月5日 青森県黒石市 PENTAX *ist DS2,14mm)


▲同一個体。こうして地面に着地してから昆虫を捕えていた。父撮影。(5月5日 青森県黒石市 PENTAX *ist DS,105mm)

コウモリを専門で調べている方に確認をとってからブログに掲載したかったため、出すのが少し遅くなってしまいました。(そういうわけで、ちょうど1週間前の写真です。)
これは、コテングコウモリという小型のコウモリなのだそうで、羽をたたんだ時の大きさはハムスター程度。
昼間蝶を探して歩いている最中に、パタパタと飛んでは地面にとまり、を繰り返しているこのコウモリを父が見つけました。
最初飛んでるのを見た時はまさかコウモリだなんて想像もつかず、アリスイか何か(アリスイも実物は見たことないから、どんなふうに飛ぶのかは知らないけれど)かと思いました。
勿論コウモリは専門外ですが、昼間に飛ぶコウモリなんておかしい!というで、2時間以上追いかけ続け、写真だけは丁寧に沢山撮っておきました。
後日、専門家の方に写真を見せて尋ねてみたところ・・・

最近世界的にコウモリの昼間活動が問題視されているけれど、日本では正式な記録がまだない。
また、コテングコウモリは空中で昆虫を捕えるのではなく地面で捕えている可能性も高いという話はあったけれど、それも正式な目撃例は皆無。
とても貴重な記録になるから、哺乳類学会への発表を。

・・・とのことでした。
どうやら、随分と凄いものを見てしまったようです。
トラフシジミ

▲トラフシジミ♂開翅(5月12日 青森県黒石市 PENTAX *ist DS2,14mm)


▲トラフシジミ♂。上の写真と同一個体。(5月12日 青森県黒石市 PENTAX *ist DS,105mm)


▲ヤマトスジグロシロチョウ♂(5月5日 青森県黒石市 PENTAX *ist DS2,14mm)


▲スジグロシロチョウ♀(5月9日 青森県弘前市 PENTAX *ist DS,105mm)


▲ルリシジミ♂(5月9日 青森県弘前市 PENTAX *ist DS,105mm)
ムモンアカは何を食べているのか

▲ムモンアカシジミ1齢幼虫とその周りに集まるクロクサアリ(5月6日 青森県深浦町 PENTAX *ist DS,改造レンズ)


▲アリと幼虫は何らかのコミュニケーションをとっているようにも見えることがあるが、アリが口移しに餌を与える様子はない。(5月6日 青森県深浦町 PENTAX *ist DS,改造レンズ)

前回の観察(5月3日)から3日後の5月6日、再度同じ場所へムモンアカシジミの幼虫を見に行きました。
このカシワはいまだに芽吹いておらず、同じ木に産卵されていたウラジロミドリやハヤシミドリの卵はまだ孵化していません。そんな状態のカシワでムモンアカの1齢幼虫が何を食べているのか調べるべく、ルーペを持参しての観察を試みました。
現地で見つけた幼虫は5頭。1齢の後期まで成長している個体も見られました。
その5頭の幼虫を5時間にわたって観察したにも関わらず、クロクサアリから口移しで餌を受け取る様子は見られません。(アリに対して口器を近づけたり、口器を持ち上げたりと何らかのコミュニケーションをとるような行動は見られましたが、キマダラルリツバメのような餌物質の授受は無いようでした。)
どうやら、アリが餌を与えている可能性は低そうです。


▲何らかの糸状物質で(画像ではアリに隠れて見えないけれど)口器を動かすムモンアカシジミ1齢幼虫。(5月6日 青森県深浦町 PENTAX *ist DS,改造レンズ)

そんな中、何らかの糸状物質(菌類?クモの巣?)や地衣類に口器をつける様子が観察されました。
断定は出来ませんが、ルーペで見た限りにおいては口器を動かしているように見えました。
もしかしたら、こういったものを何でも構わずに食べて過ごしているのかもしれません。
そもそもムモンアカシジミの幼虫はかなりの広食性だと聞きますし、可能性は低くないかなと思います。


▲カイガラムシに口器をつけるムモンアカシジミ1齢幼虫とクロクサアリ。(5月6日 青森県深浦町 PENTAX *ist DS,105mm)

5時間の観察で全5頭のうち1頭が1度だけ、カイガラムシに近づいて数分間その分泌物を摂取しました。
しかし、5時間にもわたって5頭の幼虫を観察し続けたにも関わらずこの行動は1度しか見られなかったことを考えると、カイガラムシの分泌物がメインの摂取物となっているとは考えにくいのでは?と思います。
当然今回の観察では日中の行動しか見ていないわけで、夜間の行動が気になるところではありますけれど・・・。



つい先日、中学の頃から愛用していたPCがついに壊れ、起動しなくなりました。
そのPCは最近かなり動作がおかしくなっていたので新しいPCを注文していたのですが、新しいPCが届いた丁度その日に壊れてしまいました。
まだデータを移動させる前のことだったので、ぎりぎりアウトタイミング・・・。
しかし故障箇所を調べてみるとどうやらメモリーがショートしている様子。ハードディスク自体は無事だったので、本体からハードディスクを抜き取り急遽買ってきたハードディスクケースに入れ新しいPCと接続する事で事無きを得ました。
危ない、危ない・・・。
そういうわけで、Blogの更新も遅くなってしまいました。
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