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雑記
 フユシャクの発生もひと段落ついて、これから見られるのは低地のInuroisくらい。ここ数日はあちこち出歩かず、ゼミの先輩のお手伝いをして過ごしました。来週あたり、弘前公園のInuroisとにらめっこしてみようかな。

 丸山さんのブログで「3年生と4年生がみんな貞操観念という言葉を知らず、新鮮な思いをした」といった旨のことが書かれていて、ちょっとびっくり。僕も現役の大学3年生ですが、日常で使う言葉かどうかは別として、周りが知らないとは思えません。その場の空気で、知らない、ということにしただけなのでは。僕らの世代は、普段あまり使わない言葉なだけ、余計に慇懃無礼でむっつりなニュアンスを感じるのかも。

 訳あって、いま画像の整理中です。ハードディスクの片隅に眠っていた画像を一枚。


オオモンシロチョウ ― 2008年07月12日 青森県東津軽郡

 そういえば今年、オオモンシロの多いところにあまり行かなかったな。オオモンシロは、十数年前、ロシア沿海州から北海道と青森に侵入して以来、分布の拡大が心配されてきました。しかし、近年はほとんど分布を広げておらず、青森県内でも発生地は青森市から太平洋沿岸にかけてにほぼ限定されます。僕の住んでいる津軽ではまず見かけません。

 ところで、そろそろ撮影機材を買い増そうと思っています。ニコンのD200とシグマの150mmマクロは、それはそれで気に入っているのですが、重くて大きいし、高感度画質は時代遅れだし、小回りが利かないし、ましてマクロレンズが1本しかないのは父と同時に使うとき困るしで、いろいろ不便。D90と、来週発売されるニコンの85mmマクロがかなり気になっています。キャッシュバックキャンペーンも相まって、85mmマクロは発売後しばらく格上の60mmマクロとほとんど価格差がないだろうし、他にもいろいろ心配な部分はあるけれど
シロオビフユシャクの交尾
 シロオビフユシャクは去年ろくな写真が撮れなかったので、この写真でちょっぴり幸せな気分になれました。オスも弘前公園で見かけるシロオビの中では模様の豪華な部類で、そこもまた良し。


2009年11月23日 青森県弘前市
フタスジフユシャク
 一見して「これがフタスジフユシャクか!」と思い、喜んで撮影した(フタスジだとすれば初見)のがこの写真。しかし、家に帰って画像とにらめっこするうち、どうも同定に自信が持てなくなり、フユシャク研究の第一人者、中島さんにメールしました。
 中島さんからの回答は、フタスジではなくウスバフユシャク。写真だけでは断言できないとのことでしたが、フタスジはもっと赤みが弱いのだそうです。うーん。やっぱりInuroisは難しい。それとも、僕に蛾を同定するセンスがないだけなんだろうか

12/08追記:後日、中島さんに現物を送ったところフタスジフユシャクとの回答をいただきました。フタスジとしては、かなり赤みの強い個体とのこと。


2009年11月17日 青森県鰺ヶ沢町

イチモジフユナミシャクの白と黒

普通型ペアの交尾 ― 2009年11月22日 青森県弘前市


黒化型♀の交尾 ― 2009年11月22日 青森県弘前市
イチモジフユナミシャク
 いま僕が最も注目しているフユシャクが、これ。弘前公園のイチモジフユナミシャクです。著しい黒化個体が高頻度に見られ(普通は2枚目の写真のような緑白色)、メスのおよそ3分の1〜半分ほどの個体が黒化しています。しかし、オスでは、少なく見積もってもメスの数倍の個体数を見ているにも関わらず、これに対応するような黒化個体を見つけられていません。限性的、ないしは伴性的に伝わる遺伝形質なのかも。


イチモジフユナミシャク♂ ― 2009年11月20日 青森県弘前市


普通型のメス ― 2009年11月20日 青森県弘前市


黒化型♀の産卵 ― 2009年11月18日 青森県弘前市


黒化型の中でも、黒化の程度に変異が見られる ― 2009年11月18日 青森県弘前市
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