台湾にも生息するキンミスジ Pantoporia hordonia 、あるいは、それとよく似た近縁種 P. sandaka のいずれかだと思われます。キンミスジ類 Pantoporia は、Neptis や Athyma と並んで種類数の多いミスジチョウグループで、ほとんどの種がこのようなオレンジ色です。
　ところで、今日紹介した3種のミスジチョウ類は、いずれも別属。どの属も似たり寄ったりな種類が多く、難解です。


Pantoporia sp. ― 2009年12月24日 Tac Mai, Dong Nai, VIETNAM

シロミスジ Athyma perius ― 2009年12月25日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM 父撮影

リュウキュウミスジ Neptis hylas ― 2009年12月25日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM 父撮影

2009年12月27日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM


2009年12月24日 Tac Mai, Dong Nai, VIETNAM


2009年12月24日 Tac Mai, Dong Nai, VIETNAM

　チャイロフタオ Charaxes bernardus のオスは多型。白帯の入ったオスもいれば、白帯の無いオスもいます。
　チャイロフタオは、マレーシアで何頭となく見かけたのですが、どの個体も白帯が無いタイプのオスで、メスや白帯型のオスに憧れていました。今回、ベトナムで見たチャイロフタオは、Tac Maiで1♂、Dambriで1♂の、わずか2頭。しかし、どちらの個体も、見事な白帯型のオスでした。


チャイロフタオ白帯型♂ Charaxes bernardus ― 2009年12月26日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM


2009年12月26日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM


2009年12月26日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM

[4月1日訂正：当初、チャイロフタオのメスは白帯型しか出ないという旨の記述をしていたのですが、実際には白帯の無いメスも出現するのだそうで、それに関する記述を削除しました。]