日本安定同位体・生体ガス医学応用学会の第2回大会が、東邦大学医療センター大森病院 5号館地下1階 臨床講堂において昨年に引き続き開催される事となりました。
本学会は、前身である日本呼気病態生化学研究会と13C医学応用研究会を統合し、2009年度に新たに発足しました。両者とも歴史ある研究会ですが、13C化合物を用いた呼気試験が臨床で頻繁に行われるようになり、両研究会とも呼気ガスを対象とする研究が多いことから、より有意義な情報交換・討論が出来る研究会を目指し、2004年に初めて両研究会が合同開催されました。2005年からは、東邦大学医療センター大森病院 臨床講堂において合同開催が継続され、2008年度(第24回13C医学応用研究会・第11回日本呼気病態生化学研究会合同学術大会)で合同開催という形を終了し、2009年度から日本安定同位体・生体ガス医学応用学会として、新たにスタートしました。2009年10月31日に開催された第1回大会は、創価大学工学部環境共生工学科・金松知幸先生を会長として開催され、一般演題、特別講演2題、ランチョンセミナー、シンポジウムにて活発な討論が行われ、盛況裏に終了しました。
今回、2010年10月29日(金)の市民公開講座では二次性糖尿病をテーマに弘前大学医学部 内分泌代謝内科 講師 丹藤雄介先生にご講演いただき、松山大学薬学部医療薬学科 教授 明樂一己先生にご司会いただきます。
10月30日(土)の特別講演では、本学会の監事であり本分野の第一人者である東邦大学総合診療・救急医学講座 教授 瓜田純久先生に「総合診療における生体ガス分析の応用」と題してご講演いただき、本学会の理事である額田医学生物学研究所所長・東邦大学名誉教授の平野修助先生にご司会いただきます。
またランチョンセミナーは、循環器分野における呼気分析の有用性をテーマに、埼玉医科大学総合医療センター高度救命救急センター 准教授 澤野誠先生にご講演いただき、東邦大学医療センター大森病院 病院長 杉本元信先生にご司会いただきます。
「13Cを用いた消化器機能評価-診断および治療への応用-」というタイトルでシンポジウムも企画いたしました。第2回大会でも、生体ガス(呼気、皮膚ガス等)の応用面や13C化合物の合成、13C化合物の特性を生かした脳代謝研究など幅広い分野から多数の演題をご応募頂き、誠にありがとうございました。本分野の研究および診療に従事する皆様に、今後のご活動の基礎となる知識を吸収していただければと考えております。
最後に、皆様のご協力のもと、第2回大会が開催されることに深く感謝申し上げます。会場で皆様にお会いできるのを楽しみにしております。