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アシナガシジミの仲間
初めてこの仲間の同定に挑戦してみたのですが、合っているでしょうか


Allotinus subtrigosus


A. sp.

2012年12月25日〜2012年12月27日 Langkawi Is., MALAYSIA
Cynitia flora

Cynitia flora

2012年12月25日 Langkawi Is., MALAYSIA
オビクジャクアゲハ

オビクジャクアゲハ Papilio palinurus


しばらく吸水した後、近くの植物で休んだ。

2012年12月29日 Langkawi Is., MALAYSIA
Spindasis
東南アジアでよく見られるキマダラルリツバメ類 Spindasis は、S. syamaS. lohita の2種です。その他はそれなりに珍しい種であったり、そもそもシノニムが疑われる種であったりします。2種の中では、S. lohita の方がやや珍しく、サイズも一回り大きくて、ちょっぴり格上の印象。


S. lohita の産卵


S. lohita の卵


S. lohita

S. lohita はあまり多く見られませんでしたが、S. syama は方々で見かけました。この2種は後翅裏面基部の3点が融合するか否か(融合するとlohita、分離するとsyama)という何とも繊細微妙な差異をもって区別するのが一般的。とはいえ、目が慣れてくるとそこを見ずとも一見して分かるほどに違う種です。むしろ後翅基部の3点だけで見分けようとすると誤同定しがち。


S. syama


S. syama


S. syama の雌雄


S. syama


S. syama

今回は、念願叶って幼虫まで見つけることができました。
シリアゲアリ類を随伴するところは日本のキマダラルリツバメと同様。しかし、こちらはアリからの給餌を受けず、専ら植物の葉を食べて育ちます。Spindasis 属はアジアからアフリカにかけて50種近くが広く分布しているものの、アリからの給餌のみで幼生期を全うすることが知られているのは、日本産のキマルリだけです。


シリアゲアリ類の出張巣に身を寄せる中齢幼虫。付いていたのはエノキ類と思しき植物。


マメ科植物の葉を食べる終齢幼虫


葉陰に身を潜める終齢幼虫。シリアゲアリがその周りに出張巣を作り始めていました。




吐糸で葉を綴り、その中で蛹化します。


葉上での生活に適応しているのか、蛹は緑色。


羽化が近付くと、翅表の青色と腹部の虎模様が浮き出てきました。


羽化してきたのはS. lohitaのオスでした。

2012年12月24日〜2013年01月01日 Langkawi Is. & Dayang Bunting Is., MALAYSIA
リブナキララシジミ
明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。
昨年末はマレーシアのランカウイ島へ行ってきました。更新を滞らせること実質5ヶ月の、どうしようもない本ブログではありますが、今日からはぽつぽつ更新していく所存。

さて今年初めに紹介するのは、2013年の撮り初めともなったリブナキララシジミ Cyaniriodes libna です。キララシジミはPoritia属の一部を除けば珍品揃いで、このリブナも例外でないどころか超のつく大珍品。この種を狙って見られるのはランカウイ島くらいです。早朝に活動するシジミチョウの中でもとりわけ早い時間帯に活動する種類で、日光が差し込む前の薄暗いジャングルを控えめに占有します。
ところでキララシジミ亜科はアシナガシジミ亜科(日本産チョウ類ではゴイシシジミなど)と姉妹群関係にあると考えられているのですが、このリブナはアシナガシジミっぽさを色濃く表した種類だと思います。翅を閉じたリブナは遠くから見るとAllotinusのアシナガシジミと見間違うし、メスなんて翅表が白黒なのでどこから見てももう完全にアシナガシジミです。






Cyaniriodes libna


Cyaniriodes libna

2012年12月24日〜2013年01月01日 Langkawi Is., MALAYSIA
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