ヒメシルビアシジミ Zizina otis は、日本でも南西諸島に分布していますが、南ベトナムでは普通種中の普通種。畑周辺の荒れ地は、この種ばかりでした。同じ環境にヤマトシジミも生息するのですが、ヒメシルビアの方が個体数はずっと多いよう。今回確認したこの仲間は、全てヒメシルビアでした。


ヒメシルビアシジミ Zizina otis ― 2009年12月25日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM

2009年12月28日 Dambri, Lam Dong, VIETNAM

オナガタイマイ♂ Graphium antiphates ― 2009年12月31日 Tac Mai, Dong Nai, VIETNAM


左上を飛んでいるのがオナガタイマイ G. antiphates 。他は、アオスジアゲハ G. sarpedon 、タイワンシロチョウ Appias lyncida 、Eurema sp. ― 2009年12月31日 Tac Mai, Dong Nai, VIETNAM

　日本との共通種コノハチョウ K. inachus 。共通種と言っても、日本では南西諸島にしかいないので、あまり、というか、僕個人としては全く、馴染みが無いのですが……。
　ところで、南ベトナムには、近縁種の Kallima albofasciata も生息しています。コノハチョウの翅表のオレンジ色の帯が白色に、青紫に輝く部分は水色にそれぞれ置き換えられた、ちょっぴり変わったコノハチョウの仲間です。低地には K. albofasciata 、山地には K. inachus が多いらしいのですが、今回、K. albofasciata を見ることは叶いませんでした。


コノハチョウ Kallima inachus ― 2009年12月29日 Gung Re, Di Linh, Lam Dong, VIETNAM 父撮影


2009年12月30日 Gung Re, Di Linh, Lam Dong, VIETNAM 父撮影


2009年12月29日 Gung Re, Di Linh, Lam Dong, VIETNAM 父撮影

　先日掲載した Dodona egeon と同属のシジミタテハ。同属なだけあってオスはそれなりに似ているのですが、見ての通り、メスは全く違う蝶です。


Dodona ouida ♀ ― 2009年12月30日 Gung Re, Di Linh, Lam Dong, VIETNAM