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▲白いウスバシロチョウ♂。後翅内縁や翅脈上にまだ黒い鱗粉が残っているが、前翅中室は真っ白。(PENTAX *ist DS2 + SIGMA 105mm MACRO) 今日は朝からどんよりとした曇り空。そこで、天気が悪くても見つけることが出来るウスバシロチョウを見に行きました。 本サイトの特集ページにも書いていますが、青森市近郊ではウスバシロチョウの白化個体が出現します。白化個体と言っても中間的な個体も多く見られるため、いわゆる異常型の類ではありません。しかし、中には前翅中室から後翅内縁、翅脈、そして胴体まで白い鱗粉で覆われ、驚くほど真っ白な個体も見られます。(参考写真←僕が小学5年生の頃の採集品です) そうは言うものの、当然そういう真っ白な個体はそうそう見つかるものではありません。それどころか、中室が白くなっただけの個体ですら日に数頭見れれば御の字だというのが現状です。まして、今日はウスバシロがそれほど活発に飛べるような天気ではありません。普通のウスバシロをちょっとだけ撮影できればいいや、程度の気持ちで出掛けました。 するとビックリ。行くなりスバシロチョウが止まっているのを見つけました。それも白いのを。親子1頭ずつ立て続けに2頭も。たしかに、どちらも翅脈や後翅内縁には黒い鱗粉が残ってる個体でしたが、天気のことを考えると予想を遥かに凌ぐ収穫です。それはもう、喜んで撮影しました。 ▲白くない普通のウスバシロチョウ♂。暇潰しに撮影していたら良い写真が撮れていてビックリ。(PENTAX *ist DS + PENTAX 18-55mm + 内蔵ストロボ) ▲コンロンソウで吸蜜するウスバシロチョウ♂(父撮影 PENTAX *ist DS + PENTAX 18-55mm) ▲白いウスバシロチョウ♂。このポイントも周りは畑。(RICOH GR-DIGITAL + 自作ワイコン) ▲白いウスバシロチョウ♂の飛翔(PENTAX *ist DS + PENTAX 18-55mm + 内蔵ストロボ) ▲白いウスバシロチョウ♂の飛翔(PENTAX *ist DS + PENTAX 18-55mm + 内蔵ストロボ) by ze_ph | 2006-05-28 18:52 | Comments(7)
Commented by fanseab at 2006-05-29 00:11 翅表の写真を見ると、「確かに少し白いなあ」って感じですが、最後の裏から見た飛翔写真は中室が真っ白く光って異様な雰囲気です。変な喩えになりますが、羽が白い甲虫類の飛翔写真のようにも見えますね。 Commented by maeda at 2006-05-29 06:11 x かつて十勝にも白いウスバのポイントがあったようですが、現在は居なくなってしまいました。 青森のウスバが話題になり、こちらのものに興味があったのですが時遅しでした。 Commented by ふう at 2006-05-29 08:11 x 天候を考えると・・・ 悩んだ末取り止めに、やはり行くべきでしたね。 雨でなければお昼にでも。 Commented by ふう at 2006-05-29 17:18 x 行ってきました。 白いの二頭、昨日と同じ個体? 帰り際にもう一人が、上の農道を入って来たので初めてではないようですね。 Commented by ze_ph at 2006-05-29 19:04 fanseabさん 普段、ストロボは極力使わないようにしているのですが、今回の場合はあまりに暗すぎました。そこで、間に合わせにディフューザーも付けないまま内蔵ストロボで撮影したのですが、見ての通り反射が激しいです。 実際、白いウスバシロが野外で飛んでいるのを見ると、まるでスジグロシロチョウやモンシロチョウのように見えます。これが擬態なのかどうかは意見が分かれるところなので何とも言えませんが、特にスジグロあたりは掴むと酸っぱいような変な匂いがしますね。鳥としてはスジグロは食べたくない蝶なのかもしれません。 Commented by ze_ph at 2006-05-29 20:02 maedaさん いわゆる「股白(マタシロ)」と呼ばれていた個体群ですね。 翅脈上の鱗粉は青森のものほど白くならないようですが、前翅中室は真っ白になる個体も見られるようですし、後翅内縁に関しては青森よりも白くなりやすそうですね。 そういう貴重な個体群が見られなくなってしまったことはとても残念です。青森も十勝の二の舞にならないことを切に願います。 Commented by ze_ph at 2006-05-29 20:03 ふうさん
おつかれさまです。 昨日は声をかけるか迷ったのですが、あまりに天気が悪く不確定要素が多かったので見送りました。今思えば、お誘いすれば良かったですね。 とはいえ何にしても、白バシロ、おめでとうございます。たしかに、同じ個体を見ている可能性も高いですが、それにしてもめでたいことです。
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