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▲ 雨の中のヒメアカタテハ ▲生き残りのゴマシジミ♀(息子撮影) せっかくの日曜なのに、今日は朝から雨。当初はヤマトシジミを調べに深浦へ行くつもりでいたのだが、この天気の中で往復200キロの海岸道路を走る気にはなれない。予報では、これから更に雨脚が強くなるとのこと。外出しようかどうか迷っていると、ナガボノシロワレモコウの花にいるゴマシジミの幼虫を見に行ってみたいと息子が言い出した。最も近いゴマシジミ生息地である岩木山までは車で40分程度だし、花穂中の幼虫なら傘をさしながらでも撮影できそうだ。 実際に岩木山へ到着してみると、雨の降りっぷりはなかなかなもの。私が傘を2つ持ち、その下で息子がカメラを構えての撮影となった。それでも雨脚が弱まるとモンキチョウやヒメアカタテハが飛びかい、ナガボノシロワレモコウの花穂には驚いたことにゴマシジミの成虫が・・・・・新鮮個体の産卵行動を撮影したのは8月上旬なので、すでに1ケ月以上が経過しているというのに・・・・・ ▲ ゴマシジミの幼虫が穿孔したナガボノシロワレモコウの花穂は形状がいびつになる。それにしても、鉛色の雨雲がうらめしい。 ▲ いびつになった花穂をほじくると、芯部から暗紫褐色をしたゴマシジミの幼虫がみつかった。体長は5mmていどに過ぎない(息子撮影)。 ▲ 花食期の幼虫。このあと花穂を抜け出し、シワクシケアリの巣中で蟻の子供(幼虫)を食べる肉食性へと変化する。花食期の体長は最大でも5-6mmに過ぎず、本格的な成長は肉食に転じてからとなる(自宅へ持ち帰って息子撮影)。 ▲ モンキチョウ(息子撮影) ▲ カンタンの♀(息子撮影) ▲ ヒメアカタテハ(息子撮影) by ze_ph | 2006-09-11 00:33 | Comments(4)
ゴマシジミの詳しい生態、初めて知りました。 真赤な幼虫が何とも強烈ですね。来年こそ中九州まで見に行きたい蝶です。 被写界深度が良いですね。湖沼をバックにした環境が手に取るように分かります。カンタンではありませんが、こちらではアオマツムシが部屋の中によく入ってきます。以前はいなかったんですけどね。 Commented by Celastrina at 2006-09-12 23:03 x 花食期のゴマシジミは、葡萄のデラウエアみたいな色ですが、シワクシケアリの幼虫を食べて成長すると、ほんのりと赤みを帯びた肌色になります。成虫斑紋の地理的変異も面白いですが、神秘的な幼生期も良いですよ。 そろそろ秋色が濃くなってきましたね。 ゴマやヒメアカもなにかしらしっとりとして見えます。 でもゴマシジミの幼虫は圧巻ですね。 末筆ながら、Nature diaryをリンクいただきありがとうございました。 Commented by Celastrina at 2006-09-14 01:05 x 雨の中のヒメアカタテハは、私がボツにしようとした画像なのですが、「雨の雫がキラキラしていてイイ」と息子に言われて思いとどまりました。雨の日は雨の日なりの絵が撮れるということなのでしょう。
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