食餌植物:クリ(ブナ科)
国内分布:本州(東北地方では未記録)
雌雄異型の大型スカシバガ。オスはクロスズメバチ類、メスはキイロスズメバチに擬態している。稀な種で、栽培クリ以外からは得られていない。同属のコシアカスカシバ Scasiba scribai もクリを寄主とするが、コシアカスカシバが成木の主幹部を好んで食害するのに対して、本種は細めの枝や若木を好む。配偶行動が行われるのは夕方。
長い間キタスカシバと同属(Sesia属)として扱われてきたが、最近ではコシアカスカシバ、オキナワスカシバ S. okinawana と共に、新設されたScasiba属に移されている。