カシワスカシバ

Scasiba rhynchioides (Butler, 1881)

食餌植物:クリ(ブナ科)

国内分布:本州(東北地方では未記録)

雌雄異型の大型スカシバガ。オスはクロスズメバチ類、メスはキイロスズメバチに擬態している。稀な種で、栽培クリ以外からは得られていない。同属のコシアカスカシバ Scasiba scribai もクリを寄主とするが、コシアカスカシバが成木の主幹部を好んで食害するのに対して、本種は細めの枝や若木を好む。配偶行動が行われるのは夕方。

長い間キタスカシバと同属(Sesia属)として扱われてきたが、最近ではコシアカスカシバ、オキナワスカシバ S. okinawana と共に、新設されたScasiba属に移されている。

カシワスカシバ

カシワスカシバ♀ Scasiba rhynchioides

クリへの産卵

2013年10月6日. 神奈川県. Photo by T. Kudo.

カシワスカシバ

カシワスカシバ♂ Scasiba rhynchioides

2011年9月26日. 飼育下(神奈川県産). Photo by S. Kudo.

カシワスカシバ

カシワスカシバ♂ Scasiba rhynchioides

2013年10月6日. 神奈川県. Photo by T. Kudo.

カシワスカシバ♀

Scasiba rhynchioides

メスの羽化

2011年9月26日

飼育下(神奈川県産)

Photo by S. Kudo

カシワスカシバ

カシワスカシバ♀ Scasiba rhynchioides

羽化直後のメス。しばしば栽培クリをホストとする。

2011年9月26日. 飼育下(神奈川県産). Photo by S. Kudo.

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