食餌植物:カラスウリ・キカラスウリ(ウリ科)
国内分布:本州・四国・九州・対馬・南西諸島(沖縄島・奄美大島)
オオモモブトスカシバ M. sangaica と長い間混同されていたが、1987年に分離された。2種は同所的に見られる地域が多いものの、本種の方が北方系(東北地方では本種のみ確認されている)。
オオモモブトスカシバとの区別点としては、前翅中室端紋の形状や、中脚腿節の毛色(本種は黒、オオモモブトスカシバでは明るい茶色)などが挙げられている。そのほか、中脚脛節・フ節が白黒2色から成る(オオモモブトスカシバではほぼ黒色)ことでも容易に区別できる。
オオモモブトスカシバも本種と同様にカラスウリ類を寄主とするが、オオモモブトスカシバが太い株の基部に(時に群れて)侵入するのに対し、本種は細めの株の茎部に1個体ずつ虫エイを形成する。幼虫は秋になると地面に下り土繭を作る。土繭中で幼虫態越冬した後、翌夏に蛹化・羽化する。年1化。