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晩秋の深浦 [2006-10-29 00:53 by ze_ph]
虫を待つカエル [2006-10-24 22:29 by ze_ph] 晩秋のモンキチョウ [2006-10-19 08:47 by ze_ph] 「ザ!鉄腕!DASH???」 [2006-10-14 23:53 by ze_ph] ムモンアカシジミの卵と共生アリ [2006-10-12 22:45 by ze_ph] ヤマトシジミの斑紋異常2006 [2006-10-07 23:30 by ze_ph] 深浦のヤマトシジミ♀ [2006-10-03 23:34 by ze_ph] ▲10月末のヤマトシジミ♂。 著しく減退した外縁黒帯に、晩秋のヤマトらしさがあらわれている。 3週間ぶりに深浦へ行ってみた。 今年の深浦はヤマトシジミの個体数が著しく少なかったので、発生はとっくに終わっていると思っていたのだが、なんと2箇所で各1♂を確認。かなり驚いた。 続きの画像を見る(キタマイマイカブリ・白いアザミ) ▲ アザミの花にいた奇妙な色のアマガエル 2週間前に深浦で撮影 モンキチョウやアカタテハが集まるアザミの花に、妙に青白いアマガエルがいました。 花に訪れる小さな虫たちを食べ続けてきたようで、まるまると太っています。 目立つまいとして体色を変えたのかも知れませんが、異様な雰囲気だったので思わずカメラを向けてしまいました。 ▲ 去年ツマグロヒョウモンが一時的に発生した休耕田で撮影したモンキチョウ 朝晩の冷え込みが厳しくなりました。 こんなに寒くなっても元気なのがモンキチョウですね。あまりに秋遅くまで見られるので、昔の人はモンキチョウが成虫のまま越冬すると誤解したようで、オツネンチョウ(越年蝶)なる呼称が使われていた地域もあるそうです。 普段はカメラを向けることが少ない普通種ですが、この時期には貴重な被写体です。 ▲ いつもは株立ちしているのに、今年は不作だったダイコクシメジ (10月14日撮影) 今年の青森はキノコが不作だといいます。 それでも時期的にピークなのは確実なので、キノコ撮りを兼ねてのキノコ狩りに出かけました。目的はホンシメジ。「においマツタケ、味シメジ」で有名な本物のシメジで、青森ではダイコクシメジと呼ばれることが多いようです。 目的のダイコクシメジは本当に少なくて、例年の1割程度しかみつかりません。それでもナラタケ(津軽地方ではサモダシと呼ばれる)はほどほどの収穫で、夕食はとれたてのキノコ汁を味わいました。 そうそう、タイトルの「ザ!鉄腕!DASH???」が不可解ですよね。実は日本テレビ午後7時からの「ザ!鉄腕!DASH!!」が2時間スペシャルとして明日(10月15日)放送されるのですが、この中のDASH村にキアゲハの写真を使いたいとのことで、当HPに掲載されている画像を借りたいという要請があったのです。 どの画像が欲しいのか確認したところ、Photoページ・キアゲハの「日光浴」とのこと。PhotoページTopの吸蜜は美しく撮れているので使えそうですが、日光浴は普通過ぎないかなぁ。キアゲハの静止画像がDASH村でどのように使われるのかも不安だけれど・・・・・・ 続きの画像を見る(オオカマキリ・ナラタケ・マンネンタケ) カシワの横枝に産みつけられた2個のムモンアカシジミ卵と、すぐそばを通過した共生アリ。林の切れ目から、林外の青空が見えている(10月9日, 息子撮影) 先週の土日は大雨洪水警報が出されるほどの荒れ模様でしたが、祭日となった月曜は天気があがったので深浦へ。これからの週末は模擬テストの連続になるので、今回は同行させてほしいという息子のze_phも一緒です。でも、高校3年の10月といえば、受験勉強で身動きがとれないのは当然なのですが・・・・・・・ 息子は、数台のカメラを分解して自作したレンズを使ってムモンアカシジミの卵を撮りたいとのこと。実は何日間も深夜までレンズ作りをしていたらしいのです。やれやれ・・・・ 8月にムモンアカの産卵を撮影した深浦のカシワを調べると、共生アリがゆきかう横枝に特徴のある卵がみつかりました。卵色は暗い紫褐色ですが、ポンポンダリアを模した彫刻細工のようで見事です。 日本のゼフィルス25種はいずれも卵で冬を越しますが、本当の「卵態越冬」はこのムモンアカ卵だけ。ムモンアカ以外の24種は全て秋のうちに卵内で幼虫体が完成し、外観は卵越冬に見えても実際は「卵内幼虫越冬」なのです。 Dendrolasius亜属のアリと共生する生態が異色なことは有名ですが、春季になってから卵内に幼虫体が形成されるという点からもムモンアカシジミが特異なゼフィルスであることが分かります。 続きの画像を見る(ホウジャク・シギゾウほか) ▲ようやくみつかったヤマトシジミ♂の斑紋異常個体。ありが たくないことに翅を開いてしまい、そのうえ3回シャッターを切 っただけで飛び去ってしまった。 8月の発見以来、すでに5回ヤマトシジミを調べに深浦へと出向きました。でも、今年のヤマトは少なくて、観察される個体数は1日につき5~10個体。5回分の観察数を総計しても30個体+αに過ぎません。 5回の調査で、斑紋に多少なりとも異常傾向が認められる個体は2♂1♀が確認できました。とはいえ見事な斑紋異常は1♂だけ。ほかの個体は軽微な異常でした。 続きの画像を見る(ヤマトシジミ斑紋異常) ▲ 青色部の発達した低温期型のヤマトシジミ♀(9/30 深浦にて) 先週の週末は、ヤマトシジミを調べるために深浦へ行きました。一緒にいく予定だった撮影仲間の「ふうさん」は急な仕事で行けなくなり、息子は模擬試験。見事な秋晴れだったのですが、ひとりでは楽しくないものです。 そのうえヤマトシジミの少ないこと。過去6年間(2000~2005年)に調べあげた確認地点十数箇所をヘトヘトになりながら探し歩いたというのに、結局2箇所で合計5♂3♀が確認できただけでした。いつもなら個体数が急増する時期なはずなのに、どうしたというのでしょう。このまま途絶えてしまうような不安さえ感じられます。 そんな中、せめてもの救いは青色鱗の発達した低温期型♀が撮れたことでした。盛夏の♀はほとんど真っ黒なのに、秋の青森で出現する♀は青くてきれいです。 そうそう、実をいうと斑紋異常の写真もちょっとだけ撮れました。数回シャッターを切っただけで飛び去ってしまったのですが・・・・・・そちらの画像は次回のお楽しみということで・・・・・ 続きを読む(ヤマトシジミ・深浦海岸の夕陽) |