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▲ オオオビモンアゲハ Papilio gigon (12月29日, スラウェシ南部・Bantimurung) 前翅先端が強く張り出し大型になるというスラウェシ現象を発見したウォーレスは、その好例としてザリンダベニシロチョウ、オオオビモンアゲハ、ミロンタイマイの3種を彼の名著「マレー諸島」(1869)の中に挿図として掲げました。 このうちミロンタイマイは、アオスジアゲハがスラウェシ島で特化した種と考えられていたようですが、その後の調査でスラウェシにも少ないながらアオスジアゲハが生息することが判明しています。 ▲ アオスジアゲハよりも筋の青さが明瞭なミロンタイマイ Graphium milon (12月31日, Bantimurung) ▲ 集団吸水 中央はエゥリピルスタイマイGraphium eurypylus、左右がミロンタイマイG.milonで、右手前には翅を半開したオオオビモンアゲハがみえる。 (12月29日, Bantimurung) by ze_ph | 2007-03-01 00:01 | Comments(5)
Commented by 蝶山人 at 2007-03-01 20:03 x Alfred Wallasの理論まで勉強できてしまうCelastrinaさんのblog最高です。写真もゾクゾクする位魅力ある内容です。スラウェシ最高!進化の神秘奥深い!!人間の知識なんてちっぽけなものですね? Commented by Celastrina at 2007-03-01 23:21 x 蝶山人さん おほめ頂くほどのblogではありませんが、春には代打を引退し、本来の管理人であるze_phこと息子にblogをもどしたいと思っています。 とはいえ、もうちょっとだけ代打を続けることになりそうですが・・・・・ Commented by fanseab at 2007-03-01 23:50 3種共、シャープな画像、素晴らしいです。 gigonは撮影したくても止まってくれずに逃した悔しい思い出の詰まったアゲハです。2枚目は肘や膝を濡らしての苦労が偲ばれます。吸水場面はこのアングルまで下げると迫力が出ますね。3枚目はさすがBantimurungと言える画像ではないでしょうか?昔はもっと凄かったとの話を聞きますが・・・・・・。 恥ずかしながら、オオオビモンアゲハ、名前を聞いたのも初めてでした。こんな蝶がいるんだ!全ての画像が新鮮で、衝撃的です。いや、エエもん見せて頂きました。ありがとうございます。 Commented by Celastrina at 2007-03-03 00:37 x fanseabさん nomusanさん
今回の「蝶の谷」は年末のせいか観光客が多く、大きな吸水集団になる前に蝶たちが散ってしまうのです。集団の構成種はいずれも普通種ですが、オオオビモンのように特化した種が混じっていると嬉しいですね。でも、この程度の数で吸水集団だと言うなとのことでしたが・・・・・
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