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▲パルエンシスメスシロキチョウ (12月28日, スラウェシ中北部・BiroMaruにて) スラウェシ島といえば熱帯雨林の島という印象がありますが、中北部のパル周辺には乾燥した疎林地帯が随所にみられ、この地域特産のパルエンシスメスシロキチョウIxias paluensisが生息します。このパルエンシス、BiroMaruのポイントが発見されるまでは、かなりな稀種とされていたそうです。 時々みられるサボテンに驚きながら、こんな半砂漠のような場所で大丈夫なのかと不安を抱きつつ歩きはじめたのですが、なるほど少ないながらパルエンシスが飛んでいます。でも、初日は日の高い時間に訪れたためか、灌木の間をせわしなく飛ぶ姿を見かけただけ。情けないことに一度も撮影チャンスがありませんでした。 2度目のBiroMaruには朝から挑戦。着くなり羽化後まもない個体が次々と現れて撮影できたのですが、日が強くなると初日同様に撮影不能になりました。 そうそう、パルエンシス同様に大珍品とされていたイトメトガリシロチョウAppias ithomeも撮影できました。ただし、手前にキチョウ類が吸水していて、イトメの顔が隠れてしまったのが残念です。 ▲ パルエンシスメスシロキチョウの裏面(同上) ▲ 憧れのイトメトガリシロチョウ。手前のキチョウが憎い(同上) ▲ BiroMaruの疎林に自生していたサボテン(同上) by ze_ph | 2007-02-02 22:17 | Comments(8)
Commented by nabita at 2007-02-02 23:03 x サボテンは基本的には新大陸のものらしいので、自生ではなく植栽されたものでしょう。ウチワサボテンはウチワの部分も果実も食べられますからね。輸入禁止にでもなったのか、何年もカクタス・ペア(ウチワサボテンの実)見てません。種ごろごろ、赤い果汁強烈ですが、上品な白砂糖のような味がなつかしいです。近所にウチワサボテンを地植えしている家があります。毎年の長期積雪に耐えて、見事な株になっていますが、地に伏していて、写真のように株立ちはしていません。エゾユズリハやヒメアオキのような、多雪適応を見ているようです。 ケッペンの気候区分でいう、「Aw気候」なのでしょうか。 海流がもたらすのでしょうね。開翅の色彩におもわず見入ってしまいます・・・・・。 Commented by fanseab at 2007-02-03 09:25 パルエンシス開翅、絶品ですね!後翅の白と黒の境界面、見事なグラデーションにしびれます。真っ黒なカザリシロ含め、どうしてスラウェシではシロチョウがこうも黒くなりたがるんでしょうか? Commented by maeda at 2007-02-03 15:16 x 本当に綺麗ですね。 当時の私にとって撮影は2番目だったので、余り写真がありません。 残念です。 こういった絵を見せられるとうずうずしてしまいます。 でも本当ですね、何故この島では黒くなるのでしょうね? Commented by Celastrina at 2007-02-04 01:04 x Nabitaさん まささん 見たことがないほど乾いた環境なうえに、まったくヒトっ気がない場所だったので、てっきりサボテンは自生しているのだと思いました。近日中に、サボテン群落の画像も貼りたいと思っています。 Commented by Celastrina at 2007-02-04 01:05 x fanseabさん maedaさん やっぱりイトメよりはパルエンシスが話題になるのですね。パルエンシスは羽化したてで不活発な個体が早い時間帯に何度となく出現してくれたのでそれなりに撮れたのですが、イトメは数が少ないうえに敏捷で近づきにくく、結局シャッターを切ったのは一回だけでした。翅を閉じると物足りないパルエンシスよりは個性的で好きなのですが・・・・・ Commented by Noreen05 at 2007-02-04 06:24 インドネシア紀行、いつも楽しみに拝見させて頂いています。 やはり色鮮やかな美しい蝶の画像には反応してしまいます。 イトメトガリシロチョウはキチョウにちょっと邪魔されて残念でしたネ。 再度撮影に行く口実が出来たのでは・・・ Commented by Celastrina at 2007-02-04 23:36 x Noreen05さん
イトメ狙いでスラウェシへ再挑戦ですか・・・・・ちょっときついなぁ・・・・たしかに空気が乾燥しているので、赤道直下でありながら夜には心地良い風が吹く魅力的な場所ですが、何度も飛行機を乗り継ぐのでたどり着くまでの時間がかかり過ぎます。これにはちょっと懲りました。
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