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▲ ツノゼミ (12月26日, スラウェシ中北部・Boboにて) ブルメイアゲハを求めて谷間を上り下りしていたら、斜面に生えた灌木の茎についたツノゼミの小集団をみつけました。立派な角の成虫2匹と、甲冑をまとったような幼虫4匹、そしてこれらが排泄する甘露にまとわりつくアリたち。右端にいるアリの腹部は、ツノゼミからもらった甘露ではちきれそうなくらい膨れています。 左側の黒っぽい成虫は羽化後まもない未熟個体で、まだ角がフニャフニャでした。斑紋の明瞭な右の成虫は成熟個体で、足下に何やら白い塊が見えます。不勉強な私は白い塊の正体を知らなかったのですが、なんとツノゼミの卵なのだそうです。 ▲ 別の葉の裏側でみつけたツノゼミは2匹とも卵を守っていた (同上) ▲細い山道で材木を搬出している人たちに出会った。 (12月28日, スラウェシ中北部・BiroMaruにて) ▲駆け寄って「フォト、OK?」と言ったら、彼等はおもむろにポーズをとってくれた(同上) by ze_ph | 2007-01-28 17:08 | Comments(6)
Commented by 秋月 at 2007-01-29 05:36 x 初めまして、秋月と申します。いつも楽しく拝見させていただいております。ツノゼミはかなり小さい虫の様ですが、角がカブトムシみたいで面白いですねー。何故こんな形なんでしょう? 「フォト、OK?」でポーズをとる現地の方の写真もその場の楽しさが伝わって来てとても良かったです。(笑) Commented by fanseab at 2007-01-29 21:33 1枚目の左側の個体に付着している赤い物体はダニ類でしょうか?恐らく、ツノゼミ幼虫を食するAllotinus属(エビアシシジミ?)が付近にいるはずですね。とにかく、熱帯アジアならではの複雑な共生関係を示す素晴らしい画像だと思います。 Commented by Celastrina at 2007-01-29 23:30 x 秋月さん スラウェシでは、どこへ行ってもフォトOKでした。 たびたびテロで話題になりますが、実際はとてもおだやかな島です。 Commented by Celastrina at 2007-01-29 23:35 x fanseabさん 左の成虫の角についた赤いものも、左手前の幼虫についた赤いものもダニでした。茎の途中に見えている赤い点も移動中のダニではないかと思います。 Allotinus、かなり気にして探したのですが、一度も目にすることがありませんでした。ちょっと残念です。 アリと共生するツノゼミの綺麗な写真ですね。 数千年前の琥珀の中に入ったドミニカ産のツノゼミを海野和雄さんの日記で見つけて驚きました。その当時からアリと共生していたのがわかり、自然の不思議さが感じられます。http://eco.goo.ne.jp/nature/unno/diary/200412/1103672432.html ツノゼミ生きた化石かな? Commented by Celastrina at 2007-01-30 23:07 x 虫林さん
海野さんの小諸日記に掲載された「琥珀の中のツノゼミ」をお知らせいただきまして、まことにありがとうございます。2004年12月下旬の小諸日記だったんですね。 小諸日記は欠かさないようにしていたつもりなのですが、あの時は息子と二人でマレーシアへ出発する直前だったために見ていませんでした。 それにしても、琥珀の中のアリとツノゼミ、見事ですね。なんといっても、琥珀となって残ったことがすごい。
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