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▲ 吸水中のザリンダベニシロチョウ 「何だコノヤロー」という感じで牛が近寄ってきた。 牛の横を舞うウスキシロチョウがわかるだろうか。 (12月31日, スラウェシ南部・Bantimurungにて) 受験生ze_phが、センター試験を終えて帰宅しました。 直前に体調を崩して入院となり、一時は受験できるかどうかさえ危惧されたので、無事に終わってホッしています。 さて、今回はザリンダベニシロチョウAppias zarinda。 ウォーレスが1869年に著わした「マレー諸島」には、スラウェシ島に生息する蝶の多くが他地域のものより大型化し、前翅先端が強く張り出すと述べられています。 その現象の好例として同書に掲げられた蝶の一つが本種で、代置関係にあるベニシロチョウAppias neroとは大きさや翅型のほかに翅脈が黒くならない点などが異なります。 ▲ 飛びたつザリンダベニシロチョウ ウォーレス線よりも西に分布するベニシロチョウの翅表は翅脈が黒くてメリハリがある(fanseabさんのサイトを参照)が、スラウェシのザリンダは翅脈まで朱色になるのでベタ赤に見える。 by ze_ph | 2007-01-21 21:30 | Comments(5)
Commented by fanseab at 2007-01-21 23:01 ze_phさん、試験が無事終えられてよかったですね。 ザリンダ、撮りたかったシロチョウです。乾期の吸水集団を期待して出かけたのに、唯の1頭も現れず、ガッカリした思い出が残ります。一度でもいいからこのシロチョウが紙吹雪のように舞うシーンを見てみたいものです。 Commented by Celastrina at 2007-01-21 23:37 x fanseabさん 実を言いますと、私はザリンダしか見たことがありません。 マレー半島でも、ジヤワ島でも、ネロには縁がなく、そちらのHPに掲載されたボルネオの画像をうらやましく眺めていました。 見たことがないからかもしれませんが、ベタ赤のザリンダよりは黒筋のあるネロに魅力を感じます。 それにしても、敏捷で撮りにくい蝶ですね。 先日のコメント欄で、入院されたと聞いたときは本当にびっりしましたが、無事に終えられて何よりです。私もホッとしました。 ザリンダベニシロチョウ、前翅のシェイプラインの見事なこと・・・。ここは丁度、前回のブランカルディオオゴマダラの飛翔とともに写っていた牛の近くでしょうか。風土に生きる蝶の姿がよく分かります。 Commented by 蝶山人 at 2007-01-22 17:53 x 今年はノロウイルスだけでなくマイコプラズマも例年の倍以上多いため私共の病院でもセンター試験直前に入院している受験生が居ました。他人事とは思えません。ze_phさんの一日も早い全快を祈ります。 Appiasは大好きな蝶の一つで日本のA. paulinaしか実物を見たことが無かったのですが、こんな素敵な翅型と色彩のものを見せて頂き私もインドネシアに行きたくなりました。 Commented by Celastrina at 2007-01-23 23:38 x まささん 蝶山人さん
ザリンダの撮影地点はブランカルディと同じ広場です。 雨雲におおわれた薄暗い中での撮影でしたが、晴れたらすばらしい広場なのだと思います。
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