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▲ メナドヒメワモン (12月31日, スラウェシ南部・Bantimurung 「蝶の谷」にて) 1850年代にウォーレスが訪れたことで有名なBantimurungの「蝶の谷」は、自然保護区となって現在も健在です。ただし、保護区だというのに歩道は赤や緑にペイントされ、谷の前には出店や遊具の数々・・・・・・多くの家族連れで賑わう一大観光地といった方がよさそうです。 こんなに人が多いと写真にならないなぁと思いながら歩いていると、観光客が落とした果物の破片にまとわりつく新鮮なワモンチョウ類が視界に入りました。背景には風船を持ってくつろぐ家族連れ。観光地と化した「蝶の谷」ではありますが、島民の余暇風景に蝶を重ねた写真を撮るには適地なのかもしれません。 ちなみにこの蝶、あとで調べたらスラウェシならびに近隣の小島嶼だけに生息するメナドヒメワモン Faunis menado とのことで、この地域の固有種というオマケまでつきました。 ▲ 「蝶の谷」下流側。 一見うっそうとしているが、よく見ると中央奥や右奥の林内には人工物が写っている。 (12月29日, 同上) ▲ 「蝶の谷」の入り口付近に軒をつらねる売店 (12月31日, 同上) by ze_ph | 2007-01-08 00:33 | Comments(4)
Commented by maeda at 2007-01-08 07:59 x 私が訪れたときは出店はありませんでした。 これはすごいことになっていますね。 谷の奥の方ではいろいろと蝶が見られたのですが、今はどうなのでしょう? Commented by fanseab at 2007-01-08 18:41 Bantimurung産のメナドヒメワモンは白帯が太い亜種だったですよね。意外と明るい場所に出てきたのは果物に釣られたからでしょうか?それにしても、最後の売店画像にはたまげました。 Commented by Celastrina at 2007-01-08 19:21 x maedaさん 谷の奥は確かに保全されているようですが、入り口付近は日本の観光地と同様にレストハウス、モニュメント、花壇、遊具などが整備され、入場券売り場には観光客が列をつくるほどでした。 それでも私たちが訪れた期間は天気が悪かったために来場者が少なかったようで、よく晴れた休日には渋滞が起きるほどメジャーな観光地なのだと言われました。 ちなみに蝶の数ですが、自然度が高い谷の奥よりも人為的に整備された入り口付近の方が多かったような気がします。 Commented by Celastrina at 2007-01-08 21:47 x fanseabさん
ご指摘のとおり、ここのメナドヒメワモンは最も白帯の太い亜種chitone ですね。地味な種ばかりのヒメワモン属としては良い個体群だと思いました。 果物にまとわりついていたのは、豪雨が続いて空腹だったところへようやく訪れた晴れ間だったからでしょう。 次回の更新では、このときの豪雨の様子をアップする予定です。
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