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▲ ウスタビガ♂(10月28日, 息子撮影) 夏からみつけてあったヤマカマス(ウスタビガの繭)が、ちょうど羽化していた。何らかの理由で夏のうちに落葉したヤナギにぶらさがっていたもので、炎天下にさらされた繭はとても目立つ状態だった。こんなに炎天にさらされて大丈夫なのかと心配していたのだが、鮮やかなオレンジ色が外側へゆくにしたがって暗化してゆく個性的なオスの羽化である。 繭のついた枝ごとそっと移動させて、紅葉のきれいな場所で撮影。当初は触覚を畳み込んでいたが、画像のように触覚を起こしたと思ったら、勢い良くはばたいて飛び去った。 ▲ 紅葉の十二湖でみつけたフサヤガ。見事な隠蔽なので分りにくいが、右上が頭部、左が翅で下側がシャチホコのように振り上げた腹部である。ヌルデで発生し、成虫のまま越冬するという(10月28日, 息子撮影) ▲ 深浦町岩崎地区の森山海岸。背後の山なみは白神山地。(同上) by ze_ph | 2006-11-01 22:34 | Comments(9)
Commented by ねなしかずら at 2006-11-01 22:49 x ウスタビガ、撮りたい写真の最たるものです。数日前の朝も、山形から長井の仕事場に向かう途中に、紅葉を背景に飛び去るオレンジの影を見ました。ウチの蛹は結局羽化しませんでしたし、夏に幼虫を何度か見つけたのですが、飯豊の縦走の初日だったりして、持ち帰れなかったのです。山形でも撮りたいし、ロシアのモンゴリナラの紅葉の中でも撮りたいんです。10年ほど前の月刊むしの表紙にも目を見張るカットがありましたよね。羽化のタイミングまで合うとは、何ともうらやましいので思わず一筆。 Commented by Celastrina at 2006-11-01 23:58 x ねなしかずら サン 今回の繭は、樹液が出ているヤナギについていたものです。ボクトウガなどのボーラーが穿孔して樹液を出した影響で、夏だというのに葉が落ちてしまったのかもしれません。 とはいえ、目立ち過ぎる繭は寄生されている可能性が高いし、そうでなくても乾燥で正常な羽化は無理だと見込んでいました。ほとんど期待していなかっただけに、今回の強運を素直に喜んでいます。息子には、「お前、一日ずれたら撮れなかったんだぞ。この運を生かせよ。」と言ってあります。 とはいえ、紅葉がきれいなところに枝ごと移動させて撮影したのは、少しズルをした気分ですが・・・・・ こちらでは初めまして ウスタビガ美しいですね。紅葉とマッチしています。 南仏は紅葉よりも黄葉が多く、それはそれで良いのですが、日本の鮮やかな紅葉が懐かしくもあります。 こんにちは。 さすが青森県ですね。こちらはウスタビガ前線の下降はもうしばらく先です。ヒメヤママユ、クヌギカレハらが出てきているぐらいです。 そして、このカットは狂おしいほど羨ましいです。 受験勉強に励んでおられる分、運が爆発って感じですね。 私もガンバッテ探してみます。 Commented by Celastrina at 2006-11-05 22:59 x ファーブルさん いつもお世話になっております。 そうなんですか・・・南フランスでは紅葉よりも黄葉が多いのですか。 それは、赤く色付く樹種が少ないということなのでしょうか、それとも気候的に紅くなりにくいということなのでしょうか。 日本の紅葉が懐かしいと思うほど異なった気候の地域にいらっしるなんて、それこそうらやましいですよ。 Commented by Celastrina at 2006-11-05 23:22 x まささん 青森ではヒメヤママユが10月上旬、ウスタビガは10月末に出現します。ウスタビガが出るころから晩秋のキノコであるシモフリシメジが出始めるのですが、そのあとは初冬・・・・・・ はじめまして ウスタビガの成虫は見たことがありませんでした。サナギは何度も見たことがあったのですが・・・クスサンによく似ていますね ヤママユガ科特有のフワフワした感じは同様のようです。 Commented by Celastrina at 2006-11-12 16:58 x ヤナダさん クスサンは極めて普通ですが、ウスタビガは青森の場合けして多い種ではありません。そちらではいかがですか。 Commented by ヤナダ at 2006-11-13 00:09 x こちもあんまり見ることの出来ない種だと 思います。
注意してみればいるかもしれませんが
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