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▲地面で吸水するミヤマカラスアゲハ♂(左)とカラスアゲハ♂(右)。(PENTAX *ist DS + PENTAX 18-55mm) 今日、夢が叶いました! そう、春型のミヤマカラスアゲハを撮影することが、ずーっと夢でした。 たしかに青森のミヤマカラスアゲハは、美しさも個体数も北海道のものと比べると足元にも及びません。それでも、一度で良いから撮影してみたかったんです。 春型のミヤマカラスアゲハは、とにかく吸水ばかりする夏型とは、姿だけでなく生態もちょっと違うような気がします。たまに飛んでいるのを見かけることはあっても、なかなか近付くことができません。 ・・・そんな春型のミヤマカラスアゲハが、目の前で吸水していました。それも、青森としてはかなり美しい個体! その時は感動も通り越して、頭の中が一瞬真っ白になりました。ちょっとして落ち着くと、今度は自分の重大なミスに気が付きます。レンズが・・・短い。18-55mmの標準ズームを付けていました。105mmのマクロレンズは、少し離れたところにいる父の手の元に。かと言って、レンズを取りに戻るわけにもいきません。意を決して近付くことにしました。 一歩ずつ、そっと、冷や汗をかきながら・・・。そして何とか、そこそこの大きさに写せる距離にまで近付くことが出来ました。そこからはもう、心を躍らせながら、でも蝶を驚かさないように静かに、シャッターを切り続けました。 しばらくすると、近くにいたカラスアゲハが撮影しているミヤマカラスアゲハに干渉し始めました。そのカラスアゲハは、何度もミヤマカラスアゲハの周りを飛んでは、体をぶつけ続け、時にはミヤマカラスアゲハの上にかぶさるようにして、どうやら威圧しているようでした。そして、最終的にはミヤマカラスアゲハを追い払ってしまいました。今回の一連の行動を見た限りでは、カラスアゲハの方が強いようです。 今日は本当に、本当に感動しました。今でも夢をみているような気持ちです。 ▲前翅裏面の帯がかなり広い。本州のミヤマカラスアゲハとしては結構な個体だと思う。(PENTAX *ist DS + PENTAX 18-55mm) ▲ミヤマカラスアゲハを威圧するように飛ぶカラスアゲハ(PENTAX *ist DS + PENTAX 18-55mm) ▲ミヤマカラスアゲハの飛翔。カラスアゲハに追い払われて飛んでしまい、焦ってシャッターを切った。(PENTAX *ist DS + PENTAX 18-55mm) by ze_ph | 2006-06-04 20:13 | Comments(6)
お~!すごいぞすごいぞ!! ミカラ綺麗です!! 隠れachillidesファンの私としては垂涎ものの画像です。文中の表現では青森の個体としては綺麗な方、とのことですが、そんな事いってると九州人の反感を買いますぞ(爆)。夢がかなって良かったですね。で、次の夢は何でしょう(笑)? 青森のミヤマカラスがそのような事情だったとはいざ知らず、ze_phさんの冷めやらぬ興奮ぶりも納得です!威圧するカラスの影がミヤマカラスに覆いかぶさっているのが生々しくて、良いですね。 今日は忘れられない日となりましたね。余韻にどっぷりと浸ってくださいませ。 Commented by ze_ph at 2006-06-05 19:27 呑むさん ありがとうございます。本当によかったです。 次の夢は・・・実現可能そうなものだと、蟹田型(前後翅裏面の外縁黒点が消失した型)のウラゴマの撮影とか・・・実現が不可能に近そうなものだと、オオウラギンやらオオルリシジミやらを県内で見つけるとか・・・その辺でしょうか(苦笑 Commented by ze_ph at 2006-06-05 19:30 まささん 今になって北海道産の個体と比較しても前翅裏面の白帯の発達は凄いんだということに気がついて・・・まだちょっと興奮しています(ぉぃ 本当に、良い日でした。 すごい!!言葉もありません。 文章からも写真からも、ze_phさんのドキドキ感が直に伝わってきます。 ミヤマカラスと対峙していた時間は短かったのでしょうが、ze_phさんにとっては、一瞬でもあり、永遠でもあったことでしょう。 ドキトキ感のおすそ分けをありがとうございました。 Commented by ze_ph at 2006-06-05 21:37 otsukaさん
今までも迷蝶やら異常型やらの撮影で緊張することはありましたが、今回はそれを超えるものがありました。こういうことを言うと怒られるかもしれませんが、僕にはヤマトシジミの異常型よりも白いウスバシロチョウよりも・・・。 初めて間近でみる春型のミヤマカラスアゲハ。カラスアゲハとは一味も二味も違う輝き。夢にまで見た景色が目の前に・・・。
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