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▲後ろ側から見ると尾状突起周辺は顔のように見える。サンショウに産卵するトラフシジミ。(PENTAX *ist DS2 + SIGMA 105mm MACRO) 外敵(特に鳥など)は餌を捕える時、頭から口に入れるという習性があります。その習性を逆手に利用しているのが、トラフシジミをはじめシジミチョウ科の一部のチョウたちです。目立つオレンジ色の目玉模様と触角に似せた尾状突起で、後翅の端っこを頭に見せかけています。そして、外敵からの攻撃をその「偽の頭」に集中させ、胴体への致命傷を避けています。 そういえばこの写真、トラフシジミがサンショウに産卵しています。確かにトラフシジミは色々な植物に産卵することが知られているチョウですが、サンショウともなるとちょっと意外でした。 ▲トラフシジミの吸蜜(PENTAX *ist DS2 + SIGMA 105mm MACRO) ▲春らしい綺麗なベニシジミ(PENTAX *ist DS + PENTAX 18-55mm) by ze_ph | 2006-06-01 17:26 | Comments(4)
Commented by fanseab at 2006-06-02 12:53 東南アジア産有尾のシジミ類はコメントされているような擬態が得意です。考えてみればトラフはRapala属だから、Spindasis同様、北方に進出しても擬態戦略は変化していないのでしょうね。 2枚目の吸蜜画像は光の回りが素敵です。白い花弁が右上から左下に流れて、静謐さの中に動きのある構図になっています。 Commented by nabita at 2006-06-02 19:22 x 24日のカキコに応えた写真のアップありがとうございます。2ページ目に下がってからカキコしたので、多くのブログ読者は気づいていなかったと思います。 こうゆうシーンを見れば、トラフシジミというのはつくづく熱帯系のチョウで、ヒイロシジミの仲間だというのがよくわかりますね。 Commented by ze_ph at 2006-06-02 21:42 fanseabさん 確かにトラフは熱帯系の顔してますよね。 それにしても要領の良い擬態です。 Commented by ze_ph at 2006-06-02 21:47 nabitaさん
nabitaさんのカキコミが無かったら、日の目を浴びせずに埋もれさせてしまうところでした。 いつも、お世話かけます。というわけで、誤同定の指摘もこれからもよろしくです(ぉぃ
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