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お久しぶりです。
だいぶ更新をサボっていました。 期末テストも終わって、やっとのびのび出来るようになりました。 青森では、まだチョウが飛べるような状態ではありませんが、なんとか日当たりの良い道路からは雪が消えてきています。 今日は、今年に入って初めて山を歩いてきました。 セッケイカワゲラでも眺めながらゼフィルスの卵を少し拾ってこようという魂胆です。 ただ、ゼフィルスの採卵にそれほど力を入れるつもりもなく、普段着そのままの軽装備で行きました。 (山のホテルでマタギ飯を食べて腹ごしらえしてから、)ミノルタのA1だけを持って雪原へ。 ブログ用のネタがないと困ると思って、林内の景色やらノウサギの足跡やらに時々カメラを向けながら、ゼフィルスの卵を探してミズナラの休眠芽を見てまわりました。 すると父が、こんなものを見つけてきました。 (雪原の中のマクロ撮影ではA1は役不足だったので、新しいカメラを取りに車へ駆け戻りました。) ▲ミスジチョウの越冬巣 もう少し近づくとこんな感じです。 ▲ミスジチョウの越冬幼虫 僕は初めて見ました。 ミスジチョウはカエデの葉を落ちないように吐糸で固定して、その葉の中で越冬します。 コミスジの幼虫なら一度見たことがありますが、ミスジは県内では決して数も多くないし、まして幼虫なんて全く縁がありませんでした。 枝先に糸でぶら下がっているだけの、不安定で常に風に揺られている越冬巣の撮影に苦戦しているうちに、どうやら他にも幼虫が見つかった様子。 マクロレンズから準広角レンズへ切り替えて、そちらの幼虫も撮影しました。 ▲ミスジチョウの越冬幼虫 周辺の環境まで写しこんでみました。(分かりづらいので大きい画像もリンクしておきます) ▲ミスジチョウの越冬幼虫 <拡大画像> そんなこんなで、最終的には計3頭のミスジチョウの越冬幼虫が見つかりました。 赤っぽい葉についた幼虫は赤っぽく、黄色っぽい葉についた幼虫は黄色っぽく、灰色みの強い葉についた幼虫は灰白色になっていて、器用に擬態しているようです。 今日は、期待に反して成果の高い一日となりました。 ちなみに、新しいカメラというのはこれ。ペンタックスの*ist DS2です。 レンズは父が以前からPENTAX LXと共に使っていたSIGMA105mmマクロと、ペンタックスの28mm(MF)を流用しています。 一体型のCCDの小さいデジカメとは比べ物にならないダイナミックレンジの広さや、AFの速さに驚いてしまいました。 というわけで、今年からはついに一眼デジを使える事になりました。 ▲今日の装備 PENTAX *ist DS2 + SMC PENTAX-A 28mm(35mm換算では42mm相当) by ze_ph | 2006-03-05 23:43 | Comments(12)
Commented by mag at 2006-03-06 13:57 x 期末テストご苦労様です。本分ですものね。更新よりテストが大事です。 3枚目の写真がいいですねえ。なんだか楽しそうです。でも、きっと風に吹かれ、雪に吹き付けられますよね。このブランコに乗っかっている幼虫は寒くはないのですか。もっと暖かい場所はないのですか。不思議です。 Commented by banyan10 at 2006-03-06 16:53 越冬巣といっても葉がぶらさがっているだけで、袋状になっているわけではないのですね。 卵や幼虫、蛹などは経験がないとなかなか探すのが難しいので、探しやすいものしか見つかりません。(^^; 新しい一眼デジの撮影楽しみですね。 うわ~・・・。これは素晴らしい画像ですね。こんなん、初めて見ました。まさに「越冬」という雰囲気ですね~(笑)。九州では新しい羽化の蝶が飛び出しましたよ~・・・。 Commented by ze_ph at 2006-03-06 23:56 magさん たしかに効率の良い越冬方法とは思えませんね。 雪に埋っているうちは温度もそこそこ安定しているので悪くは無いとおもうのですが、風に晒されるようになると乾燥も寒さも相当のものではないかと思います。 不思議です。 Commented by ze_ph at 2006-03-07 00:01 banyan10さん もとは葉が丸まった中にいたらしく、内側に座らしき吐糸が付いていました。 最近の雨等の原因で移動したのではないかと思います。 父曰く、カエデの枝を見て(吐糸でしか支えられていないために)妙に風に揺られている葉が有れば要注意だそうです。 Commented by ze_ph at 2006-03-07 00:07 呑むさん こちらは、画像でも見ての通りまだ冬が明けきっていません。 雪も去年とは比べ物にならないほど少ないですが、まだ大分残っています。 そちらではモンキチョウやモンシロチョウの羽化が既にスタートしているんですね。 当然のことなのですが、ブログのネタ的にも出遅れてしまった感が拭いきれません(笑 期末試験も終わって、もうすぐ春休みですね。 ミスジチョウの越冬幼虫、リアルな感じで様子も良くわかりとっても参考になります。 新しいデジイチでの写真とても楽しみです。ヒメギフが最初のターゲットでしょうか。 Commented by ze_ph at 2006-03-07 21:56 ダンダラさん 予定としては、山形の庄内へ行ってギフチョウを見るのが最初になりそうです。 庄内のギフは、我が家では毎年の恒例行事となっています。 ほぼ同時期に県内でもヒメギフが出始めますし、良い季節ですね。 早く動く被写体を追いかけたいです。 ミスジの越冬幼虫、情景がよくわかる写真です。Neptisの越冬幼虫探索の中では、本種が最も容易だと思います。最難関がオオミスジでしょうか?ミスジの場合、山中にあるモミジだと捜索対象が広すぎて難しいので、農家の庭先等の丈の低いモミジを探すと発見確率が高いですよ。また園芸品種で葉の切れ込みが深いモミジだと、幼虫がカーリングした葉に隠れますが、ze_phさんの撮影されたようなイタヤカエデ?の場合は、本当に剥き出しでの越冬ですね。 Commented by ze_ph at 2006-03-09 00:11 FANSEABさん そうですね。 ただ、青森県内だとミスジそのものがそこそこ少なく、かつ少し山の深いところばかりに生息するので、一筋縄ではいかないかもしれません。 今回のは本当にラッキーだったのだと思っています。 オオミスジの越冬幼虫は是非見てみたいのですが、聞けば聞くほど難しそうです(苦笑) でもそういえば、昨年末に海野さんが小諸日記でオオミスジの幼虫を出していましたね。 Commented by thecla at 2006-03-11 19:44 x 期末テストご苦労様です。 ミスジチョウの越冬幼虫、雪の中の環境にとても惹かれました。一枚目を見るとかがってある糸結構太いのですね。 デジイチでの画像楽しみにしています。私が初めて入手した一眼もPENTAXでした。これに100mmマクロを付けて色々なところに行ったものです。結構マクロレンズ一本で色々な絵が撮れますよ。頑張ってください。 Commented by ze_ph at 2006-03-12 00:03 theclaさん
糸の太さもそうですが、枝との結び目(?)の部分の頑丈さは眼を見張るものがありました。 幼虫にしてみれば吐糸が命綱になっているわけですから、それだけ慎重に作っているようです。 今日も1日使ってみましたが、やっぱりデジイチはいいですね。 痒いところに手が届くようです。
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