MENU
TOP
Diary
特集
Photo
Links
白いゴマダラチョウ
東北地方北部のゴマダラチョウ春型には、白っぽくなる傾向があります。
↑白い個体春型♀(写真1)
↓翅を開いた春型♀(写真2)
抜きん出て白くなるのは春型の雌だけで、 春型の雄も多少白くはなりますが、驚くほど白い個体というのは、まずありません。
しかし、野外で見られる春型の雌は、多少の個体差は有るものの、どれもこれもがなかなか白くなります。 特に裏面の白化には目を見張るものがあります。
↑同地の夏型♀(写真3)
ただ、青森県内では春型そのものが少なく、年によって当たり外れがあるものの、一日中頑張って雌が1匹でも採れたら大成功といった感じです。
食樹のエノキ(北限)自体が寒さに弱く、芽吹きが異様に遅かったりして、成虫が羽化できることそのものが不思議な年もあります。
↑同地の夏型♂(写真4)
白いゴマダラチョウの雌は、ふわふわと緩やかに飛びます。 そのため、飛んでいるのを遠くから見ると、シロチョウ類のように見えます。
シロチョウの仲間は、食餌植物であるアブラナ科特有の辛味成分や成虫の持つ「嫌なにおい」などから考えると、 食べるとまずい蝶ではないかと考えられます。 白いゴマダラチョウは、そんなシロチョウ類への模倣擬態なのかもしれません。
↑白い春型♀(写真5)
戻 る
Copyright© 2005 Tadashi Kudo & Seiya Kudo. All Rights Reserved.